ドSの女王。【月島蛍】 (ページ12)

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11mm ページ12

＿＿＿夢主side

教室移動から戻ろうと廊下を歩いてると
前をよく見ていなかったせいかぶつかってしまった

　『あ！ごめーん』

咄嗟に謝った。
そういえばどっかで見たことあるような…
あ、今日山口くんと一緒にいた人か

・
・
あれ？今私謝ったよね？←

なんも返事返ってこないんだけど。

まぁいっかと思って通り過ぎようとすると

月島「待って」

何故か呼び止められた
なにかあるのかなと思ったその時

日向と影山が叫びながら走ってくる

と、ここで止まって

2人は仲いいのか。彼女か。そんな風に聞かれる
どう返そうかと考えていると
眼鏡の男の子は言った

＿＿＿＿＿＿王様

私のことじゃないのに
ひっかかるんだよなぁ

そして続けて言った

月島「ねえ君。ドSの女王って知ってる？」

　
日向「えええ！！A知ってるのか！！？？」

影山「どんな奴なんだ！？やっぱり上手いのか！？」

・

・

ドSの女王を…

知ってる…？

私は嘘をついた
なんで隠すのかと聞かれたら特に理由はない
思い出したくないだけ
だから

　『えーなにそれ！有名な人？』

知らないふりをする。

日向「俺らとタメですっげー上手い選手らしい！！中学のときから注目されてるとかかっけえよなぁぁ！！！1回でいいから勝負してみてえええ！！！」

影山「俺が上げたトス打ってくれたりしねえかな！！！」

月島「何言ってんの。僕らみたいな素人のバレー相手にしないでしょ。あ、王様は別枠かぁw」

影山「んだと！？！」

　『ちょ、落ち着いて…？』

・
キーンコーンカーンコーン

日向「やっば！！！授業遅れる！！！影山！！勝負は部活でだ！！！！」

影山「あったりめえだボケェ！！！！」

走って消えていく
あの2人ほんと台風みたい。

とか思ってないで私も急がなきゃ遅刻だ

　『それじゃ、またね』

眼鏡の子に言い残し、走ろうとすると

月島「月島蛍。ポジションMB。それじゃ」

と小さな声で呟いて
教室に入ってしまった。

なんなの…？

月島くんは私がドSの女王だってこと知ってる？