10mm ページ11
___月島side
月島「山口。今日の朝会った子の名前なんだっけ」
山口「え!ツッキーが女の子に興味持ってる!?」
月島「そういうのじゃないから」
山口「ごめんツッキー!」
月島「で覚えてる?」
山口「ダンス部のAちゃんだよ!!」
月島「あーそうだったそうだった」
山口「すっごい美人だったよねー!髪の毛サラサラだったし!ダンス部って言ってたよね!踊ってるところ見てみたいね!」
基本人との関わりを持とうとしない僕が人のことを聞くのが相当珍しかったみたいで山口は喋りっぱなしだ
興味なさそうに済ませるが
だめだ気になってしょうがない
月島「ちょっとトイレ行ってくる」
山口「え、あ、うん!わかった!」
山口にそう言ってAのところへ向かう
僕らしくない。そんなことは分かってる
でもそれよりもAに聞きたいことがたくさんある
・
・
しまった。
1年とは聞いたけど何組か聞くの忘れた
出直そう
身体の向きを変えて去ろうとすると曲がり角で
何かにぶつかった
『あ!ごめーん』
目の前にはA。こんなことってある?
あれ。強い選手ってオーラがあるものだけど
この子には全然そんなオーラない
それに思ったよりずっと小さい。
あんなに高く飛ぶものだからもっとタッパあると思ったんだけどな
僕が何も言わないからか不思議そうな顔をしてから
少しだけ頭を下げて横を通り過ぎようとする
月島「待って」
『?』
呼び止めたけど僕は何を言えばいい?
考え込んでいると
日向「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
影山「おいこら待て!日向ボケェ!」
うるさい野生児が2人。
と僕達の前で止まって
日向「あれ?Aって月島と仲いいのか?」
影山「ん?月島の彼女かなんかか?」
月島「ちょっと王様。変なこと言わないでくれる」
僕が王様と発したとき
彼女から笑顔が消えた
あーやっぱり。
彼女が嫌がりそうだからとかそんな理由で
この話をやめる、そんな性格いい僕じゃない
遠回しに聞く。
そういう手もあるけど僕は今すぐ知りたい
月島「ねえ君。ドSの女王って知ってる?」
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作者名:しょーとけーき。 | 作成日時:2020年7月19日 18時