月の出る夜 ページ32
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十二鬼月｡
それは､鬼舞辻無惨が従える鬼のうちでも飛び抜けて強い十二の鬼達のこと｡
｢それで､十二鬼月のうちでも､下弦なのか上弦なのか…わかった？｣
『うん､それは問題ないよ｡私は少し目がいいからね｡』
｢頼りになるー！｣
十二鬼月の鬼の目には､数を表す字が刻まれる｡
例えば､上から五番目であれば､片方の目に上弦 もう片方の目に伍と刻まれる｡
下から四番目であれば､片方の目に“下”弦の“肆”で“下肆”と刻まれる。
そして､今回遭遇した子供のような鬼は､
｢下壱…下弦の壱か……｣
｢もう少しで上弦じゃん､今のうちに倒した方が良くない？｣
下弦の鬼は､上弦の鬼と比べると弱いと言われるし､実際鬼殺隊が倒せているのは､現状下弦の鬼だけで､上弦の鬼には柱でも敵わなかった｡
その上弦の鬼に最も近い下弦の鬼…ともなると､かなり手強そうだ｡
『増援を待って､それから仕掛けるか…』
｢そうだね､前からあの鬼は毎日現れる訳じゃなくて…何故か､月の出ない夜にしか現れないらしいから､それまでの間に倒せたらいいんだけど｡｣
月の出ない夜にしか現れない､なんて不思議な鬼だ｡月の出ないような日であれば､昼間であっても日陰から出られるっていうのに｡
『…というか､一つ質問いい？』
｢ん？なあに？｣
京くんがふわ とほんの少し微笑んでこちらの様子を伺う｡
質問の内容を見通しているような､そんな目でこちらを見る｡
『もしかして､京くんの隊って言ってたの…天原くんと京くんの二人だけ？』
｢ああ､なるほどね｡二人だけじゃないよ､あと一人まだ聞き込みしてる､水の呼吸の使い手が居る｡｣
さすがに二人だけではなかったみたいだけど､二人も三人も変わらないんじゃ…
という言葉を呑み込み､話に続きがありそうなので口を結ぶ｡
｢その人は
くすくすと小さな声で笑って､会ってみたら意外と話し合うかもね｡とだけ言って､軽く息をついたあと真剣な表情に戻った｡
｢それでも､この場で動けるのはもう四人だけ｡
俺たちと増援の隊士で何とかしないと｡｣
確かにその通りだ｡
最近になって､特殊な鬼が増えてきてはいるけれど､人を襲う鬼は未だに絶えない｡
ただ今は､増援が来て再び刀をとるまで､待つほかない｡
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ライ - 続編楽しみにしてます！とても面白かったです！ (2020年3月27日 21時) (
レス) id: 56923292e8 (このIDを非表示/違反報告)
風守 風華 - このお話本当に大好きなので更新頑張ってください…！！ (2020年3月14日 13時) (レス) id: 050c795d91 (このIDを非表示/違反報告)
時坂豆腐(プロフ) - かもめさん» コメントありがとうございます！最初よりも更新ペースが落ちてきてしまいましたが､なんとか頑張らせていただいてます…！楽しみにしていてくださいね！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: beb385ff6e (このIDを非表示/違反報告)
かもめ - 続き楽しみにしています！！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: fbaa55833c (このIDを非表示/違反報告)
時坂豆腐(プロフ) - 匿名希望のななしのごんべさん» 失礼します､コメントありがとうございます。(建前)ｴﾍｯありがてぇ(本音) (2019年10月17日 22時) (レス) id: beb385ff6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時坂豆腐 | 作成日時：2019年9月23日 14時
