なにわの男の子達は今日も必死に生きています Part3

靴下 ページ35

流星side

怖い…いやや、
嫌い、、

時々、僕はこの世界の全部に見放されてるんちゃうかって思う時がある

みんなが何しようが、僕はみんなを信じるし、


丈くんの笑顔の裏にはやっぱり消えない傷があることも、

大橋くんが自分の知らない自分への恐怖を感じてるのも

大ちゃんが暴力が苦手なのも、

恭平がみっちーを離せへんのも、

みっちーが人の感情が理解できひんのも、

謙杜が文字を書けへんのも、

全部全部おかしなことやないと思う
なんなら、みんながもし今犯罪者になったって、僕はみんなが、正解やと思うし、味方する。
誰かが悪く言おうなんてことしたら許さへん

でも、普通の人はこれをおかしなことって言うねん
なんで？僕が大好きな人達を信じてて何があかんの？
わからなくなって混乱してくる



僕が施設に来た時、既に居たのは丈くんと大橋くんと大ちゃんの3人
初めてちゃんと話してくれる人達に会えて、僕はすごく嬉しかったし、この人たち好きやなってすぐ思った

その時今よりもっと不安定やった3人は、今やったら年上組って呼ばれて頼られてるけど、僕が言うのもあれやと思う、でも、ホンマに酷かった

あんまり知らんねんけど、1番ここにいるのが長い丈くんでさえ、まだ1年経つか経たへんかくらいやったみたい

丈くんは直ぐに過呼吸になるし、大橋くんは腕から血を流して朝病院へ運ばれることもよくあった。大ちゃんもテレビが着いてる部屋には降りてこうへんかったし、

だから僕は、大好きなみんなを守りたいって思った
そしたら自然と、辛い時に誰かに相談する、なんて選択肢は消えてて、


ここに来た時に来ていた服の中で、オレンジの靴下だけは残した
あとはもう捨てたし、どこにあるのかも分からへん
けど、これだけはって言って残してもらった

これは、唯一、まだお母さんが僕を本気で愛してくれてた時の服

だから、これを持っとけばまたいつか普通になれるってどこかで思っててん
まぁ、多分、、自分が普通やないって、どこかで気づいてたんやろうなぁ…



気づいたら、不安な時、この靴下を履くようになった

誰もそれを止めへんし、気づいてる淳太くんも、
中｢あれ？それ前履いてたやんな？洗濯出しやー！｣
って言うくらい

いつかこれも捨てれるようになるんかな？
まだ分からへんけど、、

とにかく、昔より断然生きたい！って感じるようになったから、ほんまに感謝してます！
ありがとう！！

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書いていてみたくなってかきました

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