なにわの男の子達は今日も必死に生きています

、 ページ10

藤原side

よくわからん施設に来て何日たったんやろう？
ここの人達は暴力も振るわんし怒鳴っても来んけど、、
やっぱいつ手のひら返されるかわからんし、
俺はあの生活のせいで昼夜逆転気味や
だから夜になって1人でリビングに居ったりすることがよくあってん

みんな見いひんけどテレビとかもあるし、
そしたらニュースでいきなり親が逮捕されたって報道が出ててん

別にあいつらがどうなろうと正直どうでもええ
けど、顔が映った瞬間あかんくなった
多分この生活のせいで弱なったんや、
前までなんも思わんかったのに、
今はあいつらが怖くてしょうがなかった

色んな記憶がぐるぐるしだしてもう何もわからへんくなってた

そしたら息も吸えへんねん
というか、吸い方がわからへん

青｢ケホッ、ﾋｭｳｯな、ﾊｯこれﾋｭｯ｣

やばいやばい、、苦しい…
助けて…
吸おうとすればするほど苦しくなってく、
あぁ、もうあかんって思った時やった

重｢丈！！｣

青｢！？、ﾋｭｯ、ｹﾎｯ、！、｣

重｢大丈夫やで、ちょっと触んで？はい、合わせて呼吸してや？すってー、はいてー、｣

青｢ﾋｭｯ、ﾊｧｯ…ｽｯ、ｹﾎｯｺﾎｯ｣

重｢大丈夫大丈夫、上手やで？｣


そうしてるうちに呼吸は治ってった、
俺は助けてくれたこの人に毎日枕とか投げてたからどうすればいいのか分からへんかった

青｢え、と、、｣

重｢怖かったな、、｣ｷﾞｭｯ

青｢へ…？｣

重｢1人でほんまに頑張ったんやね、大丈夫、もう大丈夫やよ、俺らが居てるから｣

その瞬間、不安とか全部すって溶けてく感じがした。この人たちを信用してみようと思った
怖かった、寂しかった、
なにより、






愛して欲しかった

青｢ごめ、なさｯ…ﾋｯｸこわ、かったｸﾞｽｯ｣

今思うとほんまダサいけど、
その後しげに抱き着いたまま30分くらい泣いてた

その日から俺は少しずつみんなと仲良くし始めた
今では野球中継の時リモコン取り合うくらいの仲やで
てかどんな仲やねん笑笑

ここに来たのは俺が1番
次が大橋やな

大橋は…
正直俺めっちゃ怖かった、、うん、

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