貭 〜島の主の過去〜 ページ9
チョッパーside
ルフィがそう呟いた瞬間、扉から誰か二人が出てきた。
そいつらは凄いスピードでルフィに殴りかかかろうとした。
殴られる！！
と思って目を瞑ったけど殴られた音は何時までも来なかった。代わりに来たのは、拳を掴む音だけだった。
ゆっくり目を開けると、
『聞いていたのかい、コウレン、シャン。』
灰色と黒の髪を揺らし、とてつもなくキレているコウレン達と、その拳をしっかりと掴んでいるAだった。
『コウレン、シャン。この拳は私なんかの過去の為に使うな。あの龍達を鎮める為に使え。大丈夫、私の過去は向き合えないほど辛くなんかないさ。だからその涙も今は仕舞ってくれ。』
優しく涙を拭うAの背中は、とても温かく感じた。
『こっからは、全て私の独り言だ。聞き流して貰っても構わない。』
そう呟いたAはゆっくりと語り始めた＿＿。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
Aside
私の母は私と同じ様にこの島、靠犖(ｺｳﾗｸ)にたった一人で住んでいた。
父は、海軍大将として名をあげていた。其の名は“白狼”(ﾊｸﾛｳ)。部下からも慕われていた。
実際、父に憧れて海軍に入った人もいるとかいないとか。
そんな父はある日、3ヶ月の休暇を貰い、久々に故郷に帰った。
久々に見た故郷は酷く変わっていたらしい。
そして目の前に現れたのは、50匹前後の龍。
この島では龍は神聖な生き物として崇められてきた。
だが、荒らされていく街。龍達は必死に街を守ろうとしたが、力尽き、変わり果てた姿で、自分達が街を荒らしはじめた。
なら殺せばいい。と思うだろう？
早急言った通り、龍は神の様な存在。殺すなんて大罪さ。
だから鎮めようと拳を構えたが、其の必要は無かった。
母はピョンピョンと龍を鎮めた。其の時間凡そ1時間。
父は、母の戦う姿、目を奪われる程の容姿に一目惚れだった。
父の休暇は、無駄のない休暇と言える。
母に一目惚れした父は休暇という有効な力を使い、三日三晩口説きに行った。
母も相手にしなかったが、端麗な容姿、優しい心、凛とした声に段々惹かれ始めた。
そして出会って三ヶ月。二人は結ばれた。
結ばれた者達の名を
白狼 正しくはツクイア・D・シンフィー・カンル。
そして
島の主 正しくはラクテル・D・リツカ
という。
そして二人から産まれた子供を
二人はAと名付け、
其の子供の名は
ツクイア・D・シンフィー・Aという。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高杉アヤ(プロフ) - 天竜氷華さん» 此処に同志がいた…！そういえば、顔立ちは江華さんとノブたすを足して近藤♀で割った感じをイメージして頂ければ嬉しいです！ (2017年12月9日 14時) (
レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
天竜氷華 - 私も江華さん大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2017年12月9日 12時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
高杉アヤ(プロフ) - イメ画が見れない…だと…！？ 直ぐに確かめます！ (2017年11月22日 16時) (レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - あれっ、どうしてだろう。イメ画が見れない！作者様は見れましたか？ (2017年11月22日 6時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
高杉アヤ - 天竜氷華さん はい、銀魂の女性キャラクターで一番好きなのは江華さんなんです！だってかっこよくないすか、江華さん。(真顔)← これからも宜しくです！ (2017年11月15日 22時) (レス) id: bdc5f38589 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：高杉アヤ | 作成日時：2017年11月3日 3時
