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第5話 ページ6

(Avision)


仮入部期間も終わり、いよいよ一年生が入部届けを提出できる日が来た。
お昼休みのこと


女子「ねぇA、あの子写真部に来てた子じゃない?」
A「?…綾くん!」


教室のドアのところにいる綾くんのもとへ駆け寄る


A「どうかしたの?」
綾「あのっ、一緒にお昼ご飯…食べませんか?」
A「いいの? じゃあ中庭に行こうか!」
綾「はいっ!」


綾はまるで向日葵の花が咲いたような笑顔を浮かべた。
そして私と綾は、中庭の隅の方の、花壇の近くのベンチに腰を下ろした。


A「ねぇ、どうしてお昼ご飯に誘ってくれたの?」
綾「えっと…入部届けを提出したことを報告したかったのと…先輩と…お話したくて…」
A「ほんと? やったぁ! 新入部員だー!
ふふっ、改めてこれからよろしくね?笑」
綾「はい、よろしくお願いします!」
A「それから…もしよかったら、部活以外の時でもお話しようか。 またお昼食べながらでもいいし、もちろんそれ以外のときでも。 勉強だって教えてあげるし……私も綾くんとお話するの、楽しいから!」
綾「いいんですか? すごく嬉しいです!
ありがとうございます!」
A「なんだか大袈裟だなぁ笑」


私たちは他愛もない話をたくさんした。
そのどれもがすごく楽しくて、穏やかだった。

なんだかこんな風景、他の人から見たらまるで
恋人みたい…笑
綾くんはそんなこと、考えてないだろうけど…


A「なんだかこうしてると、まるで恋人みたいだね笑」
綾「…………!」


数秒経っても返事がないので綾くんの方を見上げると、綾くんは顔を真っ赤にしてこちらを見ていた。


A「あ、綾くん? 顔真っ赤だよ?」
綾「だって先輩が……恋人みたいとか…言うから…」

A「ふふっ…あはははっ! 綾くんって純粋で可愛いね笑 」
綾「先輩! 僕を馬鹿にしてるんですか!」
A「してないしてないっ笑」
綾「言ってる傍から笑ってるじゃないですかっ」
A「ごめんごめん笑 だって綾くん、顔真っ赤にしてるから、つい可愛くて笑」
綾「可愛いよりかっこいいって言われたいのに…」
A「え?」
綾「なんでもないですっ」


それからまた、私と綾くんは他愛もない話を続けた。
この冗談の行方も知らずに…


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第5話読んでいただきありがとうございます!
続きもしっかり書かせていただきます!

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設定タグ:宝塚 , 雪組 , 綾凰華   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:夜月 雪姫乃 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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