第4話 ページ5
(綾vision)
帰宅の途中、僕は先程のクラスメイトの言葉を思い出していた。
『なによ、廃部寸前の写真部のくせに。』
僕はまだ部員でも無いのに、酷く傷ついた。
例え廃部寸前でも、ちゃんと部活として成立しているのに…
よし、僕が野々村先輩をサポートして、廃部にならないように頑張らなきゃ…!
僕はそう決心し、再び歩き出した。
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〈翌日 綾の教室〉
直人「なぁ、入りたい部活決まった?」
綾「うん、僕は写真部に入るつもりだよ。」
直人「写真部って廃部寸前なんだろ? 大丈夫か?」
綾「大丈夫だよ。 野々村先輩がいるもん。」
直人「へぇー、野々村先輩ねぇ」
綾「な、なんだよ…」
直人「野々村先輩って、新歓ときのあの先輩だろ? 仲良んなれたんだ〜笑(ニヤッ)」
綾「ちょっ…お前…!」
直人「お〜? 顔真っ赤だぞ?」
綾「うるさいっ!」
全く、直人はすぐ僕をからかう…
女子1「ねぇ綾くん、綾くんって料理得意なんでしょ? なら一緒に家庭科部に…」
綾「だから僕は、写真部入るから。 兼部も特には考えてないし…」
女子1「あんな部活、入ったって意味ないよ。」
女子2「そうそう、家庭科部とかほかの部の方が楽しいって!」
綾「うるさいなぁ! 僕が何部に入るかは僕の自由だし、無理矢理入らされた部活なんて、楽しくない。 だからこれ以上、部活動について僕に話しかけないで!」
女子2「…あ、綾くん……?」
女子1「ふん、せっかく誘ってあげたのに。
もう行こう。」
直人「なぁ、アイツらうちのクラスのリーダー的存在だろ? 怒らせて大丈夫かよ…」
綾「僕を怒らせた向こうが悪い。」
直人「綾にしては強気だねぇ」
野々村先輩が守ってきた写真部をあんな風に言われて、怒らないわけがない。
とにかく僕は、写真部に入るんだ。
その気持ちは絶対に揺るがない…
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第4話、読んでいただきありがとうございます!
更新に3ヶ月以上間があいてしまい、待っていてくださった皆様には、本当に申し訳ないです…
これからは最低でも月一で更新できるように務めて参りますので、よろしくお願いします!
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作者名:夜月 雪姫乃 | 作成日時:2019年2月4日 19時