第3話 ページ4
(Avision)
正直、部活見学には誰も来てくれないと思ってた。
だからいつも通り本でも読もうと、図書室の奥の本棚へ行こうとしたときだった。
綾｢あ、あの……部活見学に来ました…｣
私は扉の方へ走った。
するとそこには、入学式で出会ったあの子がいた。
その子は 綾凰華 という名前だった。
とても綺麗な名前…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの日から綾くんは、活動日には毎日写真部に来て、早く入部届を提出したい！と、自前のカメラをいじっている。
その横顔が可愛くて、ついつい見入ってしまう。
綾｢…野々村先輩？ 僕の顔になにかついてますか？｣
A｢え？ あっ、なんでもない！
…そうそう。 ここを押すとね…｣
びっくりしたぁ…
私ったら、なに後輩に見入ってんのよ！
ちゃんとカメラ教えなきゃ…！
ガラガラッ
女子1｢綾くーん！ こんな所にいたぁ！
もぉ、探したんだよ？ ｣
女子2｢ほら、一緒に帰ろ？｣
綾｢ごめん、今野々村先輩にカメラを教えてもらってるんだ。｣
女子2｢じゃあ明日は？｣
綾｢明日も写真部に行くつもりだから。
話を中断してごめんなさい。 それで先輩、シャッター速度はどうしたらいいですか？｣
A｢うん…シャッター速度はね……｣
女子1｢なによ、廃部寸前の写真部のくせに。｣
女子2｢もう行こう。｣
突然やってきた女の子たちは、不満そうに舌打ちして帰って行った。
綾｢ごめんなさい…僕のクラスメイトが…｣
A｢ううん、大丈夫。 廃部寸前なのは事実だしね笑 綾くんはモテモテだね〜笑｣
綾｢ちょっと先輩！ からかわないでくださいよ！｣
A｢ごめんごめん笑 はい、続き！｣
さっきの女の子たちの言葉が気にならなかったと言えば嘘になる。
でも、馬鹿にされてるのは慣れている。
綾くんに負担をかけたくないし。
これから頑張らなきゃ！
************************************************************
第3話、読んでいただきありがとうございます！
部活やらが忙しく更新に1ヵ月以上かかってしまい
申し訳ありません…汗
第4話更新頑張ります！
評価やコメント、よろしくお願いします！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月 雪姫乃 | 作成日時：2019年2月4日 19時
