第2話 ページ3
(綾vision)
今日はいよいよ、入学式以来の初登校日。
今日からそれぞれの教科のオリエンテーションが始まり、それを終えたら部活見学と仮入部期間が始まる。
今日は学校全体午前授業で、三時間目と四時間目は新入生歓迎会だ。
体育館に全校生徒が集まり、舞台で様々な部活がパフォーマンスや部活紹介を行う。
出席番号上、僕は前の方に座っていた。
綾「入学式の時のあの人は、何部なんだろう…」
ふと辺りを見回すと、カメラを構えたあの人を見つけた。 もしかして…写真部かな……?
やっぱりかっこいい…
直人「綾? もしかして、あの先輩が気になんの?笑」
綾「入学式に写真撮るの手伝ってくれたんだよ。
って、ニヤニヤするなよ!」
こいつは中学からの友達の直人。
よくからかわれるけど、根はいい奴だ。
綾「ほら! 次の部活始まるから前向いて!」
直人「はいはい笑」
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数日後、いよいよ部活見学が始まった。
今日は水曜日。 写真部が活動している日だ。
僕は写真部の活動場所である図書室に向かった。
ガラガラッ
綾「あ、あの……部活見学に来ました…」
A「え、部活見学!? ほんとに!」
図書室のドアを開けると、僕に向かって中から人が走ってきた。
それはあの人だった。
A「もしかして君、入学式の時の子でしょ?
久しぶり! 私、三年の野々村A。
よろしくね!」
綾「い、一年の綾凰華です…! よろしくお願いします! 僕、写真部に入ろうかなって…思ってて…」
A「うそ! 写真部人手不足だったからすごく嬉しい! あ、無理に入らなくていいからね?
ほらこっちおいで! 色々教えてあげる!」
綾「あっちょっと先輩!」
先輩は僕の手を取って図書室内の机に走り出した。
野々村A先輩……
素敵な名前だなぁ…
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作者名:夜月 雪姫乃 | 作成日時:2019年2月4日 19時