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「Aちゃん、ご飯買ってきたから一緒に食べましょう?

起きてるんでしょう?」



シカトを続けて目をつぶっていると、ベッドのスプリングがギシリと音を鳴らした。顔にサラリとした感覚がして目を薄く開けてみれば、それは春千夜の髪の毛だった。


「食べないと、体壊しちゃいますよ..?ちょっとでいいから食べてください」


また来たの、コイツ。
別に食欲がないからいらないっつってんのに、なんなの。


袋を破る音が聞こえたと思えば、口に何かを押し付けられ甘い味が口に広がった。ドーナツ好きだったでしょ、と気持ち悪い笑みを浮かべて春千夜はまた口にドーナツを入れた。半ば無理矢理口に入れてくる春千夜に嫌気がさすが、抵抗する気力も生まれてこないから私は春千夜のされるがままに食べさせられた。


ただの安いコンビニ弁当とお菓子。ちらっと春千夜の顔を見てみれば、黒マスクの上からわかりやすくガーゼが貼っているのがわかった。...こないだの私が殴ったやつ。



「...ソレ、なんか言われた?」


「...ソレ?あぁ、傷のコトですか?
大丈夫ですよ、みんなには自転車で転んだだけって言ってありますから」


「...あっそ」



みんな絶対私のせいだって疑ってるじゃん。


この状況は悪循環だってわかってるけど、イライラしてどうしてもやめられない。


被害者じみた顔をした春千夜が私の顔を覗き込んでくる。目を合わせたくないのに、会いたくないのに、アンタの顔が、私は大嫌いだから。
アンタがこんなに付き纏ってこなけりゃ落ち着いていられるのに。いちいち逆撫でしてくるのはなんなの?


わざと怪我したところ学校(私の友達)に見せつけて、わざとみんなの同情を誘って、わざと私を追い詰めているようにしか見えない。



「っちょ、Aちゃん何やって...」


「...うるさい、」



はっとして周りを見てみれば、先程まで私が食べていたお弁当がひっくり返っていた。記憶がない、無意識にやってたの。なにやってんの私。


いや、今はそんな焦り(感情)より春千夜への怒りの方が大きかった。これは八つ当たりなんかじゃない、春千夜が悪いから私は怒ってるだけ、これは普通なの。



「大丈夫ですか?具合が悪いんじゃ...」



本当、性格悪くなったよね。私が惨めになっていくところ見て悦に浸ってんでしょ?



「違っ...俺はただAちゃんと...、」




聞きたくない。




気づけば私は春千夜のシャツを破いていた。

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(名前)(プロフ) - 最高でした😎👍 (2022年10月7日 23時) (レス) @page6 id: 6868ad981d (このIDを非表示/違反報告)
しの - =(;゚;Д;゚;;)⇒グサッ!!(性癖に刺さった音) (2022年7月13日 20時) (レス) @page6 id: 9e13789d7f (このIDを非表示/違反報告)
夢見心音(プロフ) - 性癖すぎます応援してます!! (2022年6月5日 0時) (レス) @page6 id: 6c0a89f163 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - この漫画とても好きなので、楽しく読まさせていただいてます。応援してます!! (2022年1月20日 22時) (レス) id: 401a6f9b70 (このIDを非表示/違反報告)
あうてゃん(プロフ) - 続き見たいです! (2022年1月2日 19時) (レス) @page5 id: 49b135046c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オレ吉 | 作成日時:2021年9月10日 11時

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