【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ21)

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162話:ヒメ様の旦那の幸福理論ページ21

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side春千夜

Aに薬を飲ませベットに運ぶ…。
マイキーから「任せた」なんて言われなくても
嫁なら運ぶ。

「…ゆっくり寝て全部忘れろや」

ベットに寝かせればその横に座って
Aの首元を見ればいつの日かオレが付けた消えかかってるとは言えまだ目立つ跡を見つける。

「未だ付いてるワ…。仕方ねぇよなぁ」

『ン～……』

細い首筋に手を当てれば絞め殺してやろうか？
それとも首輪をつけてやろうか？
なんて思ってしまう。

”Aが居ないと生きてけない”だからこそ
自分の手で殺してしまおうなんて思う。
殺したら…オレも死ぬんだろうけどな。

在り来りな言葉だが。”お前を殺してオレも死ぬ”
なんてのがピッタリだ…
そう考えると少し笑いが零れる。

「お前が居ねぇとオレも生きた心地がしねぇんだよ…Aだけがオレの世界で…。Aだけがオレの生き甲斐…なんて言ったら笑うかよ？

マイキーが俺の世界を広げてくれたなら
お前は色をつけてくれたンだ…」

こんな独り言Aが寝てる今、誰も聞いてねぇケド
Aを見ていたら何処かポロポロと出てしまう。

それ程…Aが居ねぇと生きてけねぇンだから
仕方ねぇ。

「結婚したけど…社会的には誰にも祝福されねぇ
結婚だったなぁ…でも、オレは今が1番死んでも良い程シアワセなんだぜ…A。

周りがなんて言おうがお前の家族はマイキーとオレだけで良い…オレとマイキーがお前が幸せと思えるようにしてやる」

さっきは、マイキーの手前だったからあのヘドロ野郎の名前が出てきても”知ってる”
なんて言ったんだろうが…。

Aもこの幸せが無くなるのを恐れている…
なんてのは直ぐにわかった。

「何があっても全部オレがスクラップに
してやんよ…」

”お揃い”だ全部…。だからこそ
お前の悲しいも怖いも全部オレと背負って堕ちてけや
もっとオレだけの世界で生きてけ…

酷く酷く愛おしいオレのヒメ様…？

「愛してんぜ…オレの嫁サマ(唯一の人)」

スヤスヤと寝るAを見てたらこっちまで
眠気が移る。自分の部屋に今更戻るのも面倒だ。
なので、Aの隣に潜り込み抱き枕の様に
腕の中に閉じ込め…オレも目を閉じた。