【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ15)

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156話:ヒメ様と居るよページ15

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ガラガラと物が壊れる音がする。
私の部屋では無いのが救い…。
サンピン達が収めようとするけど

「何処だよ…A…何処だよ！！」

「奥方様は直ぐに戻られるとおもいます…」

そう言っても周りを壊す。

「首領も呼ぶか…？Aさんは首領の妹君だから
一緒におられる可能性は高い…」

そう言うサンピンの声が聞こえる。
忠犬であり狂犬の手網を握っているのはマイキー
では無く私……。
マイキーは呼ばなくていいと私は前に出る。

『春……』

「どこ行ってたんだよ…
オレの事置いていきやがって…
オレの事捨てて戻っちまうのか！？」

私を見つけるや否や肩に手を置いてとても強い力で握られるけれど…この痛みで私は愛されてると思える。
周りに迷惑かけるななんて思われるだろうけど…

私の居場所を奪われない様にの牽制なので
ある程度の犠牲は目を瞑って欲しい…。

『捨てないし…マイキーに呼ばれて一緒に屋上にいた』

「…なんか…書いとけや…Aがいねぇとバカみてぇにココロが痛い…死にたいくらいに鮮明に痛くなんだよ……」

”ごめんね…”と言って私は春ちゃんの傷口を撫で
いつの日か春ちゃんが教えてくれたように
言葉をかける

『痛いの痛いの飛んで行け……？』

「……俺の事嫌いかよ」

春ちゃんはその場にへたり込むように座った…。
私はそれを包み込むようにギューっと抱きしめる。

『私は…春千夜がはっちゃけてスクラップしてる
時でも弱々しくこうやってなってる時でも…いつでも真っ先に私を探してくれるのが嬉しいの…

私が居ないと生きてけないトコ…私と一緒に生きててくれるとこ…一緒に堕ちてってくれるとこ…愛してるって言ってくれるとこ……ひとつには絞れないくらい春千夜のぜーんぶが好きだよ』

「……オレも」

”だからこんなにも探してくれたもんね…”
私はそう呟いて春ちゃんのキスを受け止めた。

周りにヒトがいても関係ない…。
春ちゃんが愛してくれるから私はここに居て幸せだと思えるから…。