【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ1)

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143話:ヒメ様と宵闇ページ1

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ーー2018年3月

とあるビルの一室。月が綺麗なある日
限られた人しか入れないとある部屋。
首領の部屋より少し大きい部屋

そこには大事に大事に花よ蝶よと愛でられる
ジョオウサマが居る。

『煙草が切れる…』

窓際に座りタバコを吸う誰かと一緒の桃髪の髪。
そして左指に光る婚約指輪。首元には少し古びたシルバーリングと惑星のモチーフのネックレスが光る。

梵天のジョオウサマと呼ばれるのは
かつて東卍のヒメ様と呼ばれた天宮A。
今は必要な時以外は外に出ることは少ない…が
珍しく扉が開く。

「A、任務だ」

『……簡単なのにしてよ』

扉を開け同じ髪色をした男の胸に抱きつく天宮。
頭に軽くキスを落とし耳朶を軽く甘噛みされ肩を揺らす彼女の旦那であり梵天のNo.2の三途春千夜だ。

「俺も一緒だからな早く終わらせようなァ」

『終わったら次の仕事行くじゃん』

「あとは…なんもねぇよ」

『そっか』

三途は彼女のクローゼットに手をかける。
彼女の服を選ぶのは三途の日常と化していた。
彼女も早く選んでと言わんばかりに視線を向ける。
彼女の中でもまた日常なのだ。

「今日は黒な」

彼女の服を脱がせる三途
彼女の白い腹には蝶と白薔薇。
そしてその上から梵天のタトゥーが見える。

「白薔薇じゃなくてピンクの薔薇でも入れるか？」

『それなら桜がいい…春千夜の春って感じで…』

「…あと少ししたら入れてやる」

そんな話をしながら彼女を着せ替え終われば
三途からカプセルを貰う天宮。
それを飲めば人が変わったようにケタケタと笑う

もちろん合法のものなんかではない。

『あっは…春ちゃんのお陰でヤク中だぁ～』

「それでも、お前の好きな春ちゃんとおそろいだから嬉しいんだろ♡」

天宮はその問いかけに”どうだろうネ”と言い
裏切り者の待つ場所へと向かった。