【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ8)

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149話:ヒメ様とおかえりページ8

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時計が指すのは午前1時頃…。
窓際の席で煙草を吸う。

「Aの春ちゃんが帰ってきたぞ～♡」

扉を壊さんとばかりにガバッと開け
私を見つけるや否や後ろから抱きしめる春ちゃん

『春ちゃん返り血？…怪我は…？』

「ぜーんぶ返り血♡怪我してねぇよ」

『いー子』

タバコの火を消して
後ろを向いて頭を撫でて上げれば得意げに笑う春ちゃん…その笑みに私もつられてしまう。

「嫁に早く会いたかったんだよ♡」

そう言われれば私の後頭部をグイッと春ちゃんの
顔に近づけられたと思えば強引に唇を奪われる。

”ちゃんと居る”そう確かめるように
もうひとつの手は腰に回る…。

”生きてる””ちゃんと居る”と確かめるように
確認するように…。これも私にとっては
日常的なものだから…

私も確かめるようにグッと首に手を回し
春ちゃんを引き寄せる…

「…っハハ」

唇が離れたと思えば高揚的に笑う春ちゃん。
そして、隣に座ればお互い力いっぱい抱きしめ合う。

これも、いつもの事だ。

『春ちゃん…寂しかった…』

「俺も…」

一人でいる時は春ちゃんの顔が浮かんでチラついて
離れなかったのが生き地獄にいるようだった…。
出来ることなら全て一緒の場所にいて
春ちゃんだけの空気を吸って…

全てを”春ちゃん”の手で生きていきたい…。

脳も心臓も好きもダイジも愛してるも全て
春ちゃんのもの。
だから、私の命も春ちゃんのもの…。

そう思っているのはきっと春ちゃんも然りなのは
勿論分かっている…。

『春ちゃん…死ぬときは春ちゃんの手で終わらせてね…それが私の幸せだから』

「ばーか、そん時はお前殺した後俺も一緒に逝ってやんよ…Aがいねぇと生きてけねぇんだよ…
死ぬ時も一緒だ…地獄の果てまでずっとな」

”分かってる…”
そういえば春ちゃん満足そうに私に唇を押し付けた。