【東京リベンジャーズ】東卍のヒメ様4 (ページ19)

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160話:ヒメ様とサヨナラページ19

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”余裕ぶるなよ”なんて声も聞こえるが
別に大した敵でもない…。
なので…只々手を捻り体勢を崩させれば1発だった。

『……こっちは武闘引退して今は参謀の立ち位置なのに…』

「ナイスA♡」

春ちゃんの方も終わってたらしい。
手頃な紐は無いので元々処理する筈だったスクラップ達と纏めてグルグルに縛り処理する事にした。

「梵天に手ェ出したんだ準備は出来てんだろ？」

春ちゃんは相手に銃を構え
ポッケからは薬を取り出して飲む。
いつの日かスクラップにしたヤツらの時と一緒だ

その様子を嬉々として見てる私も
十分にイかれてるんだろう…
食事中に聞くBGMと何ら代わりの無くなった悲鳴。
春ちゃんに手を出したチンピラの方に銃口を向け
パァンと銃声がひとつ響く。

『汚い手で私の春ちゃん(オウジサマ)に触れないでネ』

そう言うけど返事は聞こえない。
急所を既に撃ち抜いていたらしい…。
スクラップの隣にいるチンピラは歯をガチガチとならして怯えている。

『…怯えるくらいならしなりゃいーでしょ』

「A、コッチ来とけや」

春ちゃんに銃を持ってる手とは逆の手で
腰に手を回され引かれる。
そして、躊躇なく春ちゃんは男の脚を拳銃で打つ。

薬が効いてきてハイになってきたらしく
少しばかり楽しそうだ。

「Aさぁ？何処の男に触れられてんだァ？」

『…春ちゃんの目の前にいるネズミ』

「……じゃあ、この手も要らねぇな」

1発また1発とドンドン銃声が鳴り響く。
チンピラの声は銃声が増えるにつれて聞こえなくなっていくが私は無言でその場を見つめる。

「オレのAに触れんじゃねーよ。
Aはオレの可愛い奥さん(女神サマ)なんだよ。唯一無二のなぁ♡それなのに手ェ出したんだから死んでも当然の報いだろ」

春ちゃんは横たわるチンピラを足蹴りする。
そこで何も発せず横に倒れて行ったので事切れていることが分かる。

「ンだよ…死んだのかよ」

『死んでるよ』

”怪我ねぇかぁ？”とキスをする春ちゃん。
私も大丈夫だよと春ちゃんの唇にキスをしておいた。

お互い返り血で血みどろだ…