第115話 Ten years ページ19
*
さらに数日が経ち、今日はタイムカプセルを埋める日だ。各々が手紙と思い入れのある物を持参して武蔵神社に集まっている。
内心私がここにいて良いのかと思うのだが、万次郎やドラケンだけでなくみんなが良いと笑顔で言ってくれたので胸を張ってここに立とう。
ペ「何埋めたン?」
三「バーカ
それ言ったらおもしろくねぇだろ?」
ア「先は長いね…
何入れたか忘れちゃいそうだ」
貴「というかタイムカプセル埋めたこと自体忘れそう…」
八「そーそー
それがタイムカプセルの醍醐味ね!」
ド「けっこーワクワクすんな!」
冬「ハイ!」
ス「たのしみたのしみ♪」
タイムカプセルを開けるのは12年後。
タケミっちが未来に帰る年月の丁度だ。
武蔵神社の1番手前にある樹木の傍にタイムカプセルを埋め、万次郎、ドラケン、タケミっち、千冬、タカ、八戒、ペーやん、スマイリー、アングリー、そして私の10人。
万「みんな忘れんなよ
……12年後の
またこのメンバーで集まろう!!」
万次郎がそう約束し、この場にいた全員が未来に希望を込めて満ち足りた気持ちで解散した。
万次郎はタケミっちを送って行くとのことだったので、そのままタカと八戒、柚葉も呼び遊ぶことになった。
貴「柚葉〜!」
柚「A!心配してたんだから!!」
柚葉に会うのはエマの葬儀以来で私の姿を見るなり抱き締めてきた。うわぁ、いい匂いする…!
大丈夫?と私の顔を見て頭を優しく撫でてくれる柚葉は本当に姉御肌でつい甘えたくなってしまう。そんな彼女にまた抱き着く。
貴「柚葉好き…」
柚「え!?アタシも好き!!」
お互いにまたギューッと抱き締め合っていると、八戒が早く行こうと急かしてきたのでやむなく離れる。
柚葉に手を引かれて買い物に駆け出した。この時柚葉がタカに向けて挑発げに笑っていたことを私は知る由もない。
八「2人とも楽しそー!」
三「……ソウデスネ」
八「なんでタカちゃん敬語?」
三「…なんでもねぇよ……
あの2人追うぞー」
八「ウン!」
この4人でのお出かけは久しぶりに心から笑った気がしてとても楽しかった。あの時のクレープもリベンジできたし。
─────…幸せだった。
そう、幸せだったからこそ思いもしなかった。
タイムカプセルに入れた手紙を自分自身の手で開封出来なくなるなんて、思いもしなかったのだ。
───舞台は10年後の未来へ進む。
*
第116話 Release from prison→←第114話 Future
1288人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てる。 - 初コメ失礼しました!最初は恋愛系かな??と思っていて読んでいたらバリバリの感動系で深夜に声を上げて泣いてしまいました(T ^ T) (2023年4月11日 0時) (レス) @page3 id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 更新楽しみに待ってます。泣 (2022年11月20日 22時) (レス) @page31 id: e007552609 (このIDを非表示/違反報告)
はむはむ(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年11月16日 12時) (レス) @page31 id: 9534e4617e (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - この小説大好きですっ!!もうめちゃくちゃ感動できます!!更新楽しみにしてまーす! (2022年5月25日 19時) (レス) @page31 id: 8d5c2ab10a (このIDを非表示/違反報告)
no_(プロフ) - この作品がとても大好きです。更新されるまで待ってます。 (2022年5月15日 17時) (レス) id: c80cd65ba9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あたた | 作成日時:2021年9月25日 18時