第57話 Celebration ページ10
*
三「おーし、じゃあ行くか」
貴「何処へ!?」
三ツ谷に手を引かれながら歩き出す。
状況が上手く掴めずドラケンを見ると奴は呑気に楽しんで来いよーと手を振っている。
なるほど?ドラケンは私の事を三ツ谷に届けたという事か。宅配便かな?私はお荷物かな???
貴「三ツ谷どうしたの?
ルナマナちゃんは大丈夫?」
三「どうしたのって…
今日Aの誕生日だろ」
貴「うん…そうだけど……」
三「祝いに来た」
ニカッと歯を見せて笑う三ツ谷は眩しすぎたので目と口に力をいれると、なんだその顔と笑われた。
話を聞くとルナマナちゃんはお母さんが見てくれているらしい。
三「とりあえずなんか食わねぇ?
ハラ減ったわ」
貴「私行きたいカフェあるんだけど
付き合ってくれない?」
三「いいね
今日はなんでも付き合うぞ」
貴「やった!」
カフェに行ってオムライス食べてショッピングしている最中にふとアクセサリーコーナーのピアスを見る。そういえば三ツ谷もドラケンも千冬も左耳だけにピアスしてたな…
なんでだろうとじっと三ツ谷の左耳を見ていると、私の視線に気付いたのか彼は自分のピアスを触れながら問うた。
三「A、ピアス気になんの?」
貴「えっ、と…
気にならないって言ったら嘘になるけど
三ツ谷とかってみんな左耳だけだよね、ピアス」
三「あー、ピアスも意味があんだよ
詳しくは知らねーけど
男は左耳で女は右耳とかなんとか…」
貴「へー…」
自分で聞いておいて興味無さそうな返事をしながら私はイイコトを思いついた。
そういえば三ツ谷クン今日はなんでも付き合ってくれるって言ってたな〜。
私はピアスコーナーに置いてあるピアッサーを勢いよく手に取った。
貴「ね!私にピアス開けて!」
三「…マジ?」
貴「マジ!!」
三「今の会話のどこがそうさせたか
わかんねーんだけど…」
貴「三ツ谷器用だし
なんでも付き合ってくれる今日がぴったりでしょ」
三「…まぁ、Aなら大丈夫か」
私が持っていたピアッサーを取り三ツ谷はそのままレジに向かう。
その後ピアスは近くの公園で開けることとなり、少しの恐怖はあったが好奇心の方が勝っていた。
貴「…やっぱり痛い?」
三「オレはそんなに…
不安なら冷やしてから開けっか?」
貴「んー、大丈夫
いけるでしょ!」
三「ふはっ、どっからくんだよ
その自信」
消毒液を買ってから公園に向かった。
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わびすけ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。ノンストップでの拝読お疲れ様でございました!お話が本誌に近付いているということもあり、更新が遅くなっておりますが気を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 通りすがりの佐藤さん» コメントありがとうございます。そのように仰っていただけてとても嬉しいです!これからも今作を温かく見守ってくださいますと幸いです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - ううううう最高すぎます…今日この作品見つけて、面白すぎてノンストップで最新話まで見ました!!めっちゃ面白くて最高です!!!更新楽しみにしております!! (2021年9月20日 22時) (レス) id: a52571fa0a (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの佐藤 - ぬぐぉぉ…なんだこれ最高かよ…この作品にあえてホント良かったわ〜…これからも頑張ってくださいね〜! (2021年9月20日 17時) (レス) id: fafdf4bfd0 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» コメントありがとうございます。台詞に気付いて下さって嬉しいです!イザナと何かしらの繋がりがあったらいいな…と思い組み込みました(^ ^)これからもどうぞ今作を暖かく見守ってくださると嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2021年8月3日 7時