第94話 Twenty thousand ページ47
*
先程の万次郎の発言に天竺メンバーが驚愕する。
200対3という圧倒的に天竺が有利なこの状況でハンデとは？それはもう自分たちが舐められていると相手は受け取るだろう。
「ふざけんな！この野郎！」
「バカにしてんのか！？」
「こっちのセリフじゃ！ゴラぁ！！」
お怒りになられますよね。そうですよね。
だが万次郎はバカにしていないし頭がおかしくなっている訳でもない。私たちならこれぐらいハンデありでも勝てると見なしているのだ。その期待に応えないわけが無い。
万「テメェらこそバカにしてんのか？
オレを誰だと思ってんの？200人？
2万人連れてこい！！」
貴「ふはっ、万次郎やば」
いつもの総長の姿を見て安心したのか皆が涙を浮べる。
そんな様子を私たち3人も笑顔で見る。
万「どうした？オマエら
楽しめよ！！
ド「オラぁ！声出せ東卍！！」
貴「んふ、ドラケン声でかー」
ドラケンの喝で雰囲気が変わる。
座り込んでいた奴も仲間の方を借りて立ち上がり、笑顔で万次郎の後ろに集まりだした。
私に笑顔で話しかけてくる八戒。
その後ろにはアングリーもいる。
八「A！
タカちゃんあのあと目ぇ覚ましたんだ！！」
ア「スマイリーもね」
貴「良かった…！
じゃあ今は病院で安静にしてるんだよね？」
安堵しながらそう言うと2人は分かりやすく目を逸らす。
おっとぉ？これはこれは？？？
問い詰めるように2人に近づき問いただす。
貴「病院で安静にしてるんだよね？」
八「……抜け出した…」
貴「ア ン グ リ ー ？」
ア「ご、ごめん…」
話を聞くと当然2人は喧嘩には参加出来ないので、車椅子で抜け出し何処かに待機しているらしい。
何やってるんだと頭を抱えたその時。
イザナが万次郎一直線に走り、蹴りつけた。
万次郎はそれを両手でガードするも数m程飛ばされる。それは活気づいた空気を突風で吹き飛ばすような張り詰めた緊張感を放った。
イ「真一郎を亡くし、エマを亡くし
どうだ？
貴「……ハッ、」
その緊張感の中1人乾いた笑いをこぼす。
イザナは天竺の総長でエマを殺したのは天竺の稀咲。
心のどこかで兄を信じていた自分がいたが、今の発言でイザナはエマが死ぬことを事前に知っていたのだと確信した。
貴「(私は、ずっと───…)」
ずっと、あの日の言葉を信じていたのに。
*
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わびすけ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。ノンストップでの拝読お疲れ様でございました！お話が本誌に近付いているということもあり、更新が遅くなっておりますが気を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。 (2021年9月21日 11時) (
レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 通りすがりの佐藤さん» コメントありがとうございます。そのように仰っていただけてとても嬉しいです！これからも今作を温かく見守ってくださいますと幸いです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - ううううう最高すぎます…今日この作品見つけて、面白すぎてノンストップで最新話まで見ました！！めっちゃ面白くて最高です！！！更新楽しみにしております！！ (2021年9月20日 22時) (レス) id: a52571fa0a (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの佐藤 - ぬぐぉぉ…なんだこれ最高かよ…この作品にあえてホント良かったわ〜…これからも頑張ってくださいね〜！ (2021年9月20日 17時) (レス) id: fafdf4bfd0 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» コメントありがとうございます。台詞に気付いて下さって嬉しいです！イザナと何かしらの繋がりがあったらいいな…と思い組み込みました(^ ^)これからもどうぞ今作を暖かく見守ってくださると嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あたた | 作成日時：2021年8月3日 7時
