第85話 Last ページ38
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貴「───…なるほどね」
イザナの手紙を全て読んだ。
初めは家族がいた喜び、日々の楽しさ私とエマに関する事も記してあった。
だがそれは徐々に薄れていき真一郎に対しての異常な執着と私たち他の兄妹に対しての嫉妬に変わっていた。
特に万次郎に対しての激しい嫉妬が見られる。
胸が傷んだ。
きっとこの痛みはイザナに対しての同情ではなく自分に対しての後悔と罪悪感だ。
ド「よっしゃ、今から学校行けばちょうど昼前だ
行くぞ、マイキー」
マ「もうここまできたら行かなくても良くねェ?」
貴「今日の給食きな粉揚げパンだよ」
マ「行くぞ、オマエら」
「「(ちょろ)」」
タケミっちは一旦家に帰ることとなり私と万次郎とドラケンは3人で学校へ向かった。
学校に着くなり隣のクラスのエマが話しかけて来て、友達にはAが遅刻珍しいと笑われる。
お腹は減ってないが給食の準備をする。
そういえば万次郎を学校に行かせる為に嘘ついたけどもうそろそろ気付いてるかな。
万「Aッッッ!!!」
貴「なにー?」
タイミング良く教室の扉を壊す勢いで入ってきたのは噂の万次郎。
相当お怒りな様子で近くにいる友人がビビってる。友人よ、そんなに顔青くしなくていいよ。くだらない事だから。
万「今日の給食きな粉揚げパンじゃねーじゃん!!」
貴「そんなドンピシャでくるわけないでしょ
代わりにデザートのクレープあげるから」
万「うひょー!A大好き!
ケンチンからももらってくるー!」
貴「(ちょろ…)」
入ってきた時とはえらい違いだ。
上機嫌に教室から出ていく万次郎を見て顔を青くしていた友人の目が点になっていた。
というか友人に限らずクラス全員がそうなってた。
職員室では佐野取扱書が出回ったらしい。
───そんなこんなでいつも通りの学校生活が終わりエマと一緒に夕飯の買い出しに行く。
今日の献立や買い物、セール品について話しながら歩くこの何気ない時間が好きだ。
貴「こんな寒い日はおでんが食べたいなぁ」
エ「確かに今年食べてなかったかも!」
貴「決まったね
私昆布多めがいいなぁ」
エ「ウチはんぺん!」
この時は思ってもみなかったのだ。
エマと一緒にする買い物がこれで最後になるなんて。
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わびすけ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。ノンストップでの拝読お疲れ様でございました!お話が本誌に近付いているということもあり、更新が遅くなっておりますが気を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 通りすがりの佐藤さん» コメントありがとうございます。そのように仰っていただけてとても嬉しいです!これからも今作を温かく見守ってくださいますと幸いです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - ううううう最高すぎます…今日この作品見つけて、面白すぎてノンストップで最新話まで見ました!!めっちゃ面白くて最高です!!!更新楽しみにしております!! (2021年9月20日 22時) (レス) id: a52571fa0a (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの佐藤 - ぬぐぉぉ…なんだこれ最高かよ…この作品にあえてホント良かったわ〜…これからも頑張ってくださいね〜! (2021年9月20日 17時) (レス) id: fafdf4bfd0 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» コメントありがとうございます。台詞に気付いて下さって嬉しいです!イザナと何かしらの繋がりがあったらいいな…と思い組み込みました(^ ^)これからもどうぞ今作を暖かく見守ってくださると嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2021年8月3日 7時