第82話 Morning ページ35
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貴「万次郎ー!起きてー!!」
万「ム…あと10分……」
貴「そう言い続けてもう1時間経ってるよ…
もう起こしに来ないからねー」
万「A……起こして…」
貴「もー…しょうがないなぁ…!」
ベッドの上で寝ながら両手を高く天に上げながら広げている万次郎の手を引いて起き上がらせると、起き上がり小法師のようにぐわんぐわんと頭が揺れる。相変わらず髪の毛ボッサボサだなぁ。
ロスした時間を巻き返すように足取りが覚束無い万次郎の手を引き、朝の用意をテキパキと済ませる。
貴「ハイ、タオル持って
ちゃっちゃとご飯食べちゃってねー」
万「ごはーん」
貴「ハイ、おじいちゃん
今日の新聞ね」
爺「オゥ、ありがとな」
エ「A〜!ウチのシュシュ知らない!?」
貴「えー?洗面台に無かったら知らないよー?
メイクボックスの中とかじゃない?」
これが佐野家の慌ただしい朝である。
3人に朝ご飯を食べさせている間に庭へ洗濯物を干しに行くと玄関の方からインターホンが鳴った。
まぁ、こんな朝から来るのはたった1人しかいませんが。
ド「着いたぞー!!マイキー!!」
万「オレの部屋で待っててケンチーン!」
ド「さっきタケミっちと会って一緒だけど
あげちゃっていい!?」
万「いいよ!」
家の中と庭で会話をするんじゃないよ。
ご近所迷惑でしょうが。
なんて心の中で思いながら洗濯した服のシワを伸ばすようによく振る。今日は晴れてるから良く乾きそうだからカラッカラになるまで干そう。
ド「はよ、A」
タ「お邪魔してます…!」
貴「2人ともおはよ
あとでお茶持って行かせるねー」
タ「いえいえ、お構いなく…」
ペコペコしながらタケミっちはドラケンに連れられ、離れである万次郎の部屋に入っていった。
そのあとすぐにのそのそと万次郎が入っていく。山姥のような新種の妖精のような後ろ姿を見送っていると、ドタドタと走る音がこちらに近づいてくる。
エ「Aーっ!
お茶とお菓子一緒に持って行こ!」
貴「良いけど…
シュシュは見つかったの?」
エ「鞄の中入ってた!」
貴「あ、そう」
最後の1枚を干し終わり、空のカゴを持って家に入る。
台所に行くと洗い物は既にされていたようでお茶の準備を進める。お菓子はいつもの如くどら焼きで良いだろう。
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わびすけ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。ノンストップでの拝読お疲れ様でございました!お話が本誌に近付いているということもあり、更新が遅くなっておりますが気を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 通りすがりの佐藤さん» コメントありがとうございます。そのように仰っていただけてとても嬉しいです!これからも今作を温かく見守ってくださいますと幸いです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - ううううう最高すぎます…今日この作品見つけて、面白すぎてノンストップで最新話まで見ました!!めっちゃ面白くて最高です!!!更新楽しみにしております!! (2021年9月20日 22時) (レス) id: a52571fa0a (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの佐藤 - ぬぐぉぉ…なんだこれ最高かよ…この作品にあえてホント良かったわ〜…これからも頑張ってくださいね〜! (2021年9月20日 17時) (レス) id: fafdf4bfd0 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» コメントありがとうございます。台詞に気付いて下さって嬉しいです!イザナと何かしらの繋がりがあったらいいな…と思い組み込みました(^ ^)これからもどうぞ今作を暖かく見守ってくださると嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2021年8月3日 7時