第80話 Vertigo ページ33
*
貴「目眩大丈夫?」
三「だいぶ落ち着いた
サンキュな」
貴「良かった…」
万次郎とドラケンに連絡すると、三ツ谷の保護と天竺を見たら情報を共有するように指示された。
とりあえず今私たちがいる新宿。
多分東卍が仕切ってる渋谷は絶対に天竺がいる。
三ツ谷は残っている水を口に含んで吐き出した。
貴「…もしかして口の中切れた?」
三「血の味しかしねぇ…」
貴「うわぁ…クレープはお預けだね…」
これから東卍と天竺がぶつかるはず。
むぐむぐと購入したクレープを食べながら絆創膏とガーゼが貼られた三ツ谷の横顔を見る。手当てはしたがやはり痛々しい。
貴「また喧嘩かぁ…」
三「Aも気を付けろよ
マイキーの妹って顔割れてんだからな
天竺は今までと比にならないくらいヤベぇぞ」
貴「…うん、気を付ける」
三「そーしてくれると助かる」
貴「三ツ谷も気を付けてね」
三「ケガはぜってェすると思うから
そん時は手当て頼むわ──ッと…」
少しフラつきながら立ち上がる三ツ谷。
肩を支えると悪いと謝られた。
三ツ谷と手を繋ぎながら新宿を出る。
渋谷に着くと天竺の特攻服を着ている奴らがちらほらと見当たるが、赤くて目立つから分かりやすくて助かった。
見つからないように隠れながら進む。
この角曲がったら大通りだなら少し安心かな…
そんな時だ。
目の前に立ち塞がったのは赤い特攻服。
ケガしてる三ツ谷は絶対安静。
見つかって長引いたら連絡されて仲間を呼ばれる。
導き出される対処法は速攻のみ。
繋いでいる手を離して天竺相手に駆け出す。
貴「退けてねッ…!」
足に力を入れてそのまま飛び回し蹴りをかますと、私のつま先が相手のこめかみにクリーンヒットしたようで白目を向いて気絶した。
気絶している彼にごめんねと心の中で謝る。
三「(……オレの彼女頼もしすぎる…)」
貴「何してんの?早く行こ!」
三「いや、何もわざわざ気絶させなくても
コイツ通り過ぎるまで待てば良かったんじゃ…」
貴「……つい…」
三「まぁ、やっちまったモンはしょうがねぇ
さっさと逃げるぞー」
貴「すぐ大通りだからそこ伝って家帰ろ!」
また手を繋ぎ歩き出す。
とりあえず落ち着くまで三ツ谷の家で待機ということで話がまとまり、気絶させた奴以外には見つからず無事到着。
色々あったが今日はのんびりお家デートということで。
そして明日、東卍の緊急集会が開かれる事となった。
*
1253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わびすけ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。ノンストップでの拝読お疲れ様でございました!お話が本誌に近付いているということもあり、更新が遅くなっておりますが気を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 通りすがりの佐藤さん» コメントありがとうございます。そのように仰っていただけてとても嬉しいです!これからも今作を温かく見守ってくださいますと幸いです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - ううううう最高すぎます…今日この作品見つけて、面白すぎてノンストップで最新話まで見ました!!めっちゃ面白くて最高です!!!更新楽しみにしております!! (2021年9月20日 22時) (レス) id: a52571fa0a (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの佐藤 - ぬぐぉぉ…なんだこれ最高かよ…この作品にあえてホント良かったわ〜…これからも頑張ってくださいね〜! (2021年9月20日 17時) (レス) id: fafdf4bfd0 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» コメントありがとうございます。台詞に気付いて下さって嬉しいです!イザナと何かしらの繋がりがあったらいいな…と思い組み込みました(^ ^)これからもどうぞ今作を暖かく見守ってくださると嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あたた | 作成日時:2021年8月3日 7時