【東卍】私の幸せ 弐【三ツ谷隆】

第70話 Victory ページ23

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数分すればそれはあっという間に片付いてしまって、ドラケンと一緒に教会の階段に座る。

さすが東卍副総長、ケガひとつも無い。
かく言う私も無いのだが。



ド「何人やった？」


貴「途中から数えるのヤメタ」


ド「はは、オレも」



ドラケンと白い息を吐いて笑いながら階段の上から眺めるのは黒龍約100人がのびている壮観な風景。

眺めていると教会の中から1人の男が出てきた。



「え？」


貴「ん？誰？」


「………？何が起きた！？」


ド「お？そっちはもう終わった？
マイキーに伝えてくんない？
こっちは終わったって」



ドラケンがそう言うと男は膝をついたまま気絶した。
……あぁ、黒龍の総長の柴大寿クンかな？

えっ、もしかしてタケミっち…
コイツとやり合ってたの！？命知らず…


ドラケンが立ち上がり、教会に入る。
私はその後ろに隠れるように立つ。



ド「………ん？何そんな構えてんだ？」


タ「……へ？」


三「…ドラケン…！？」


貴「私もいるよーって……
エッ、こんなにケガ人いたの？」


三「A！？」



三ツ谷、八戒、千冬、タケミっち。
あと女の子が1人の計5人。

みんなボロボロで血を流してた。
ガーゼとか足りるかな…？



ド「マイキー！！」


貴「とりあえず外の奴らは全員ノシたよー！」


ド「マイキーに負けて兵隊も失った
柴大寿は戦意喪失」


万「うん！」



協会の中にいた5人が私たちの方に向かって走り出す。
そこから見えるのは倒れている黒龍の兵隊たち。



万「黒龍はもう死んだ！
オレらの勝ちだ！」


冬「すげぇ！！」


「……これを1人で？」


ド「あン？オレとAでだ
数的にはオレが気持ち多いぐれェ」


貴「アッ！ちゃっかりずるい！！」



みんな喜んでるけどボロボロで。

タケミっちは限界だったのか意識を失う。
それを三ツ谷が背負って私たちに言った。



三「ありがとな、タケミっち

マイキー…ドラケン、A
オマエらのお陰で黒龍に勝てた

でも今日の一等はタケミっちだ」



タケミっちが何をしたのかは知らない。
けど、またみんなを助けてくれたんだ。

片目は開かないほど腫れていて、頭からも血を流していた。

これからヒナちゃんと会うタケミっちを手当せねば。
時間も遅いからなるべく早く。丁寧に。



貴「さて、大仕事だ」





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