第50話 Self determination ページ3
*
目が覚めると視界に広がる見覚えのない真っ白な天井。
体を起こすと頭がズキリと痛む。
あぁ、私殴られて気を失って病院に運ばれたのか。
あまり頭が働かずぼーっとしていると仕切りになっているカーテンが開いた。
そちらに目を移すと持っていた袋を落とすエマ。
驚いている万次郎とドラケン、三ツ谷の姿があった。
エ「───ッ!A〜〜〜ッ!
良かったぁああ!!!」
貴「え、ちょっ!エマ!?」
私に抱き着き、肩に顔を埋めて大泣きするエマ。
少しだけ耳から頭に響いたのは秘密だ。
エマをなだめながら他の3人を見ると安心したように笑っていた。だが1つだけ気になることがある。その3人がケガをしているということ。
ドラケンと三ツ谷は顔に絆創膏張ってるし、万次郎に至っては頭に包帯を巻いている。
貴「…ねぇ、私何日寝てたの?」
エ「4日も寝たままだったんだよ!?」
貴「…じゃあ芭流覇羅とは……
一虎とは終わったの?」
「!」
私の一言で空気が変わった。
エマもばつが悪そうに私から離れる。
何か悪いことが起きたんだなと瞬時に理解した。
貴「話して」
万「……」
貴「万次郎」
万次郎は一息置いてから言った。
万「場地が死んだ」
貴「…え?」
場地が死んだ?
疑っている訳では無い。だが咄嗟に確認するようにドラケンと三ツ谷を見てしまった。2人は悲しそうに悔しそうに涙を耐えていた。
冗談な雰囲気ではないからきっと本当なんだ。
現実だ。場地が死んだのは事実なんだ。
また真一郎の時のように冷静に聞いてる自分がいる。
貴「一虎は?」
万「捕まった」
貴「場地を殺したのは一虎なの?」
万「場地は自決した」
は?どういうこと。なんで。
頭が更に痛くなる。聞きたいことが山ほどあるのに情報が追いつかずパンクしそうだ。
深呼吸をして万次郎の目を見て言う。
貴「…ごめん、万次郎
辛いと思うけど話してほしい」
万「うん、いいよ
Aには話さなきゃって思ってた」
万次郎が椅子に座り、ゆっくり話し始める。
10月31日に何が起こったのかを。
*
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わびすけ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。ノンストップでの拝読お疲れ様でございました!お話が本誌に近付いているということもあり、更新が遅くなっておりますが気を長くしてお待ちいただけますと嬉しいです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 通りすがりの佐藤さん» コメントありがとうございます。そのように仰っていただけてとても嬉しいです!これからも今作を温かく見守ってくださいますと幸いです。 (2021年9月21日 11時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - ううううう最高すぎます…今日この作品見つけて、面白すぎてノンストップで最新話まで見ました!!めっちゃ面白くて最高です!!!更新楽しみにしております!! (2021年9月20日 22時) (レス) id: a52571fa0a (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの佐藤 - ぬぐぉぉ…なんだこれ最高かよ…この作品にあえてホント良かったわ〜…これからも頑張ってくださいね〜! (2021年9月20日 17時) (レス) id: fafdf4bfd0 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» コメントありがとうございます。台詞に気付いて下さって嬉しいです!イザナと何かしらの繋がりがあったらいいな…と思い組み込みました(^ ^)これからもどうぞ今作を暖かく見守ってくださると嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2021年8月3日 7時