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第35話 Boyfriend ページ37

*





貴「エマ、救急車は?」


エ「呼んだよ!
……けど、お祭りの影響で渋滞してて…」


貴「遅くなりそうだね…
心配だけど私たちは安全なとこに避難するよ」


エ「……うん…」


貴「そんな顔しないで
私たちが安全なところに行けば
ドラケンも心置き無く喧嘩できるでしょ?」



そう、今私たちに出来るのはそれくらいだ。

泣きそうな妹の手を引いてその場を離れようとすると前方からヒナちゃんの姿が見えた。きっと騒ぎを聞き付けて駆けつけたのだろう。



ヒ「Aちゃん!エマちゃん!!
タケミチくん知らない!?」


貴「タケミっちならあっちで喧嘩に巻き込まれてる」


ヒ「!! タケミチくんッ…!」


貴「ダメだよ」



駐車場へと走り出すヒナちゃんをもう片方の手で止める。エマと違って傘を持っていないヒナちゃんの身体は冷えきっていた。



ヒ「離してッ!タケミチくんが…!!」


貴「行ってどうするの?
今あそこは暴走族同士の大乱闘

……それがどれだけ危険か分かる?」


ヒ「ッ……で、でも!」


貴「…タケミっちなら大丈夫
大好きな彼氏を信じてあげて」



ね?と笑顔で言えばヒナちゃんは落ち着いたのか、私の手を振りほどこうとしていた腕の力が無くなった。

2人の腕を離して先頭を歩く。
救急車を呼んだことをヒナちゃんに伝えて裏の駐車場に誘導する胸を伝えると、任せてと2人とも頼りある返事をしてくれた。もう大丈夫そうだ。


そんな安心は束の間だった。



タ「ドラケン君!!!」



姿は見えないが確かにタケミっちの声がした。

とても只事とは思えないその呼びかけにエマとヒナちゃんが走り出す。あぁ、もう!腕離さなきゃ良かった!!



万「どうした!?タケミっち!」


タ「ドラケン君が…ドラケン君が…!
刺された!!」





*

第36話 A great brawl→←第34話 Resistance



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わびすけ(プロフ) - あかさたなはまやらわさん» 原作、場地くんファンの皆様にご不快な思いをさせていたことになりますのでご指摘とても助かります!ありがとうございます!今後とも今作をよろしくお願いします。 (2021年10月31日 13時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたなはまやらわ - この作品最高です!で,気づいちゃったのですが…2話の場地くんを紹介するところで場地が馬地になってました,,細かくてすみません (2021年10月30日 22時) (レス) @page4 id: 5ef1823fc7 (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 漆Pさん» 初めまして。そのように仰っていただけて嬉しいです!三ツ谷の登場回これから増やしていく予定ですので楽しんでいただければ幸いです。これからもどうぞ今作をよろしくお願いします! (2021年7月28日 8時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
漆P(プロフ) - 初めまして!小説拝見させてもらってます!毎回三ツ谷がカッコよすぎて読んでるこっちもドキドキしてます(*´v`*)こんな楽しいお話書いてくださりありがとうございます!無理なく更新がんばってください! (2021年7月27日 15時) (レス) id: 436ede0cdd (このIDを非表示/違反報告)
わびすけ(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» コメントありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります! (2021年7月16日 14時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あたた | 作成日時:2021年7月10日 21時

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