【東卍】私の幸せ【三ツ谷隆】

第25話 Cool ページ27

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貴「ねぇ、三ツ谷」


三「んー？」


貴「なにこの状況」



今日は1日何も用事がない。

エマはヒナちゃんと恋バナをすると出掛けた。
万次郎はドラケンとバイクふかしに行った。
おじいちゃんは朝から新聞を読んでいる。


最近身体を動かしてばかりだったのでおじいちゃんを見習って小説でも読もうかとしていた。

そんな時だ。三ツ谷から電話がきたのは。



三『悪ぃ、頼みがあんだけど』


貴「三ツ谷が？珍しいね、いいよ」


三『サンキュー。助かる
昼に渋谷第二公園で待ってるわ』


貴「りょーうかい」



言われた通り、昼に公園へ向かうと見知った姿が。

可愛い少女2人と遊んでいるのは東京卍會、弐番隊副隊長の八戒だ。彼は女子が苦手で私が話しかけるとフリーズする。

そして可愛い少女2人の正体は三ツ谷の妹、ルナちゃんとマナちゃんだ。



マ「あ！Aちゃん！」


ル「Aちゃんも遊んでくれるのー！？」


三「Aは兄ちゃんの手伝いだ」


ル「えー！お兄ちゃん独り占めずるい！！」


マ「ずるいー！」



ごめんねと頭を撫でてやると満足したのか八戒の元へ戻って行った。

三ツ谷はベンチに座り裁縫の続きをし始める。



三「そこ立って」


貴「あい」



三ツ谷の前に立つと色々な布地を肩に当てられる。

八戒とルナマナちゃんが遊んでいる風景を眺めながら、三ツ谷は布地と睨めっこをしている。


そんなこんなで冒頭に戻るのだ。



三「──何って手芸部のコンクールの課題だよ
夏だから浴衣ってな」


貴「なるほど」


三「…やっぱこの柄がいいな」



布地が決まったらしく次は帯決め。
なんと帯締めまで作るらしい。三ツ谷スゴ。



三「うっし、一式決まったわ
ありがとな」


貴「どういたしまして
ただ立ってただけだけどね」


三「このあとなんか予定あんの？」


貴「今日は予定何もないんだー
静かに小説でも読もうかなって思ってたところ」


三「じゃあこのまま話し相手になってくんね？」



三ツ谷の提案に2つ返事で了承する。

木陰のベンチで他愛無い話。
時々ルナエマちゃんが乱入してきたり。

三ツ谷が布地を見る姿はキラキラ輝いて見えた。
……夢を持ってるとこんなに違うんだな。



貴「三ツ谷かっこいー…」


三「は！？
おま、急にそういう事言うなよ…」


ル「お兄ちゃんお顔真っ赤―！」


マ「真っ赤っかーーー！！」


八「隆ちゃん大丈夫！？熱中症！？」


貴「愛されてるねぇ」


三「っるせェ…」





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