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(岩本サイド)
確かこの辺だったよな、と病室を探していると
Aちゃんのネームプレートの入った病室のドアが閉まっていた
一応ノックして、『Aちゃん、入るよ』と声をかけて中を覗くと、
『…、Aちゃん！』
点滴棒と一緒にベッドの下に倒れ込んでいるAちゃんを見つけた
『Aちゃん、Aちゃんわかる？しっかりして！』
肩を叩いても浅く息をするだけで意識がなくて、
慌ててナースコールで阿部を呼ぶ
「------はい、Aちゃ」
『おれ！Aちゃん病室で倒れてる、意識ない』
「すぐ行く」
短く会話を終わらせて、Aちゃんの全身をチェックする
こういう時動かしていいのかわからないから、ベッドに上げようにも上げられない
倒れた時に点滴が抜けたのか、腕から血が流れていた
近くにあったティッシュで止血を始める
俺は理学療法士だから、これくらいしか出来ることがなくて、阿部が来るまでの数十秒がとてつもなく長く感じた
ガラガラ、と勢いよくドアが開いて、
「Aちゃん、わかるー？」
とすぐにAちゃんに駆け寄った
「頭からの出血はないね…とりあえずベッド上げよう、照ベッドの枕どかして頭支えてくれる？」
阿部からの指示を受け、言われた通りにAちゃんを支えてベッドに寝かせる
すぐに阿部が診察に入った
なんで、倒れたんだ？と思い、周りを見渡すと、ベッドの下にバトンが落ちていた
ああ、なんとなくわかった、Aちゃんにとって生活の一部で、大事に続けてきたバトン
だいぶ、抱えこんじゃってたかなあ、と心理カウンセラーとして今後について考える
酸素マスクをつけられて、さっきより顔に赤みが戻って落ち着いたAちゃん
『……あ、やべ、ふっかのリハビリだった』
「ふっか外で不安そうに待ってたよ、照のおかげで助かったよありがと、こっちもう大丈夫だからふっかのとこ行ってあげて」
そう阿部に言われて、急いで病室を出た
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ぴん(プロフ) - もっと続き読んでみたいです！！心はきっと救える、も是非読んでみたいのですがパスワードを教えていただきたいです！お願いします！ (2022年4月23日 0時) (
レス) id: 72ab7bcdc2 (このIDを非表示/違反報告)
結夏(プロフ) - 心はきっと救えるはもう読むことはできないのでしょうか…？泣 (2021年9月21日 22時) (レス) id: 27b7b36f37 (このIDを非表示/違反報告)
フェル兄(プロフ) - 心はきっと救えるのファンです！ぜひパスワードを教えていただけませんでしょうか？ (2020年8月25日 9時) (レス) id: 4c5eda4041 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 楽しみにしているのでもっと多く更新していただけると嬉しいです!! (2020年4月7日 20時) (レス) id: ff1c26e342 (このIDを非表示/違反報告)
闇雲(プロフ) - ゆきさん» こちらこそお忙しいのにすみません(T_T)その際はお手数お掛けしますがよろしくお願いします！ (2020年1月22日 5時) (レス) id: 80a995377c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年3月29日 14時
