北君観察ノート【稲荷崎】

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次の日の朝もなんもなく登校したよ。




昨日の帰り道に一緒に帰ったとかのことはなんもなかったらしい。



今日も一緒に勉強するらしい、



するらしいって言い方おかしいかもだけども


らしいだもの。




北君からLINEで


“きょうも放課後、勉強”



って送られてきたもん。


誤送してそのままわからないから放置してたんだろうけども



何となくそういうことかな？みたいな感じで読み取った



とりあえず、放課後わかったって送っておいた。




だから、らしいっていう言葉使う意味わかるでしょ？





携帯に関しては本当に知らないんだなって言うのが伝わってきた。




あとあと、お昼前に



“おひる、いつも？？”



って来てたから、裏庭で食べることかなって言うことで



裏庭に行ってみたら、普通に北くん待ってたから




朝のLINEは確実にあるって言うことが把握出来た。





｢Aさ、なんでLINEは標準語なん？｣



｢間違えたら困るやろ？やから｣



｢そうか。

あとなぁ、俺のよく解読できるなって思ってな。｣


｢あー、なんとなくそういうことかな？って思ってきてん、そしたらいたからそういうことか〜って思って｣


｢凄いなぁ、天才ちゃう？｣



｢そんなことないで、普通やんか｣


｢俺にとってはすごいところなんやから胸張っておき？｣



｢あ、ありがと。｣



｢おん、それでええねん｣





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