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弐拾弐 ページ26

あったかい。


初めて歌仙に会った時に感じたのと似た感覚。


一瞬、歌仙の手に触れた気がした。


5年間、誰よりも長くそばにいる。
私を包み込んでくれる優しくて大好きな手。


目を開けると、寮の部屋の鏡に本丸の枝垂れ桜がうっすらと映り元に戻る。


『上手くいった、かな』


月の光が差し込む部屋に季節外れの桜の花びらが舞い込んだ。

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作者名:トキ | 作成日時:2021年1月8日 8時

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