◇ザル？◇ ページ39
賑やかで楽しい時間はあっという間に過ぎていった
みんな程よく酔って、一部寝てしまう人も出てきたため、そろそろお開きということになったんだけど…
「お兄ちゃん、ちょっと足痛くなってきた」
「ん〜…すぅ…」
何故か私の膝枕で寝てしまったお兄ちゃんに声を掛けるも、起きる気配がない
「あはは、ぐっすりだな。よいしょ」
すると、海が抱き上げて避けてくれた
「！ありがとう」
「それにしてもAちゃん、あんまり酔ってないね？」
隣に春が座ってくる
「そう、だね…いつもと変わらない感じ」
「顔色も変わってない」
「まさかザルだったとはな」
ソフトドリンクの大と柊羽はそう呟いた
「ザル…？」
「ザルにお酒を注ぐみたいに、身体にアルコールが貯まらない…ま、つまり酒に強いってこと♪」
翼がソファの後ろに回って来て頭を撫でられる
「やったね！今後は遠慮なく飲みに誘うから」
「その時は俺も呼ぶように」
「分かってるよ、ダーリン♪」
「片付けは俺たちでやっておくから、Aちゃんは先に帰っていいよ。今日の主役なんだし」
マモちゃんにそう微笑まれた
「ん、ありがと。じゃあ…」
立ち上がろうとしたらソファ越しに後ろから腕を回される
「えー、もう帰っちゃうの？せっかくだからもうちょっと飲もうよぉ」
耳元で甘えた声を出されて、少し顔が火照るのを感じた
「っ…えっと…」
「翼」
すぐに反応できないでいると、大が腕を解いてくれた
「むぅ…大ちゃんひどーい」
「ったく。A、今のうちに早く帰っとけ。コイツ見た目より酔ってっから」
「ふふ、やっぱり？じゃあ今度こそ」
ソファから立ち上がる
「みんな、今日はありがとう。楽しかった！おやすみ」
「「おやすみー」」
起きてる人に挨拶して、部屋をあとにした
けど、後ろをついて来る人が…
「…しーくん？」
「部屋まで送る」
「別にいいのに」
「そういう
「ｸｽｯ そうだったねー」
もはや職業病だね
同じ建物内なのですぐ部屋に到着
「A」
「ん？」
「改めて。二十歳の誕生日おめでとう」
月明かりに照らされるだけでハッキリとした表情は分からないけど、真っ直ぐ目を見てそう言われた
「俺はお前が中学生の頃から知ってるからな。夜や陽には負けるかもしれないが、なかなか感慨深いものがある」
「…だね。しーくんもすっかりアラサーだし」
「おい」
なんだか可笑しくて、二人で笑い合う
「「これからもよろしく」」
続く
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soccer♪(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！亀更新にお付き合いいただき感謝です(>_<) (2019年2月7日 22時) (
レス) id: cdc09c6049 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！この3つのコラボ大好きです！何時も更新されるの楽しみにしてます！ (2019年2月7日 17時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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