◇兄には判る◇ ページ32
俺の誕生日を祝ってくれた翌日から2日間
Aはまた、こっち(現世)に来なかった
そして、今日の撮影には参加
いつもと変わらない様子で、NGもなく順調に進んでいく
でも…
「A、この撮影で今日の仕事終わりだよね？」
「？そうだよ」
「じゃあ、一緒に帰ろ♪」
「…うん！」
今、目泳がせた…
やっぱり、少し様子がおかしい。
仕事が終わり、徒歩…だと遠いから、二人で電車に乗った
Aは俺の手を握って俯き、何も話さなくなる
軽い変装で帽子を深くかぶってるから、表情は見えない
電車から降りてからも、沈黙が続く
これって、俺から話しかけてもいいのかな…？
「ねぇ、A」
「ん？」
「もう18時過ぎてるし、よかったら共有ルームで食べていかない？」
「…夜にぃ、明日休み？」
「え、う、うん」
質問に質問で返されちゃった;;
寮に帰ると、共有ルームにいたみんなに一言声を掛けて自室に入る
「ほんとに食べなくていいの？」
「お腹空いてない。夜にぃは？」
「三度の飯よりAだからね」
ベッドに腰かけ、華奢な身体をそっと抱きしめた
心なしか、前よりも少し痩せてる気がする…
「私、審神者失格だよ…」
「え？」
「本丸、帰りたくない…っ」
そう言って胸に顔を埋めてきた
「…それだけ辛いことがあったんだよね？」
「っ…でも((」
「いいよ。今日明日はいっぱい甘えて？」
すると、気持ちの糸が切れたように泣き出す
俺にできるのは、何も言わずに背中を擦って頭を撫でてあげることだけ。
Aが背負っているものは大きすぎる
俺たちがどうにかして取り払えるものなんかじゃない
でも、その重荷がほんの少しでも軽くなるなら―――
翌日
目を覚ますと隣には、スヤスヤと眠っているAがいた
昨夜、あのあと少し落ち着いてから話してくれたことは、悲痛なものだった
・出陣回数が尋常じゃない
・本丸にも時間遡行軍が出る
・現世でもいつ襲われるかわからない
・審神者がまた一人亡くなった
・みんなが頻繁に傷つく姿を見るのが辛い
それと…「戦えなくなった」って。
一昨日、本丸に時間遡行軍が現れた時、刀を抜けなかったみたい
頭が真っ白になって、軽くパニック状態になって過呼吸を起こしちゃったって。
俺からしたら、それが“普通”だと思う
今まであのバケモノに立ち向かって戦ってきたことの方が、“普通じゃない”
でもAは責任感が強いから、ずっと自分を騙して無理してきたんだろうな…
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
白田
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラ
藤村衛
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
soccer♪(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！亀更新にお付き合いいただき感謝です(>_<) (2019年2月7日 22時) (
レス) id: cdc09c6049 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！この3つのコラボ大好きです！何時も更新されるの楽しみにしてます！ (2019年2月7日 17時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
