お仕事の両立は、大変だけど充実してます！《3》 (ページ20)

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◇雨といえば◇ ページ20

「清光…極って怖いね」

「あれはさすがに俺もびっくりした」

まんばちゃんが広間の方へ行ったあと、私はソファの上で顔を覆っていた

「てか主、俺の時も顔真っ赤にしてたよね～」

「だって…さらに押しが強くなったっていうか…」

「それは修行に行ってきた奴ら全員だろ？」

「そうなんだよねぇ…心臓に悪い」

すると、おじいちゃんにヒョイと抱き抱えられる

「俺も早く修行とやらに行ってみたいものだ」

「…いろんな意味で一番修行に出したくないかも」

「ほう？」

「今のままで十分だから。鶴ちゃんとかも、これ以上は危ない気がする…」

おじいちゃんはニッコリ微笑んで額にキスしてくる

「鶴丸と一緒にされるのは、納得いかんな」

………うん、これは逃げた方がいい(^_^;

「さて、そろそろ仕事行かないとだから離して？」

「ふむ…上手く話を逸らされてしまった…」

「はいはい;;」

今日は清光に選んでもらった服を着てた外に出た

現場に到着し、台本を開く

現在の天気は、台風の影響で結構土砂降りな雨

というわけで…予定変更して別のシーンを撮るらしいです

雨にセリフかき消されないように気をつけないとね

─────

「っ…！」

「アンタさ、何でいっつも男に囲まれてんの？」

「媚び売ってるんでしょ」

「運動できないとか、か弱い女子演じてさぁ」

「違っ…」

「ちょっと顔が良いからって調子乗らないでよね」

「その顔、これで傷付けてあげようか？」

「あははっ！カッターはヤバくない？」

「少しピリッとするだけだってw」

「や、やめっ((」

「やあ、お嬢さんたち。そこで何してるのかな？」

「！生徒会長…」

「こ、この子が((」

「一部始終全部見てた…と言ったら？」

「え…」

「アタシのモモちゃんを傷付けようものなら、容赦しないわよ。生徒会長の権限で何とでもできるんだから」

─────

「サクちゃん…」

「モモちゃん大丈夫？怪我はない？」

「うん…っ…」

「あらら熱が…今車呼ぶわね」

「ごめん…」

「いいのいいの。アタシこそ、早く助けてあげられなくてごめんね…何があったの？」

「全部見てたんじゃ…？」

「まさか。酷い目に遭ってるのを黙って見物できるわけないじゃない。モモちゃんが突き飛ばされてるところを、たまたま生徒会室から見えたから飛んで来たのよ」

「…そっか」

─────

「隼…やっぱり、雨＝シリアスだね？」

「でも次は胸キュンシーン！しかも始と！ﾌﾌﾌｯ頑張れ♡」