【呪術廻戦】 だからお前は推しじゃないんだよ！！ 【五条悟】

推し82 ページ37

『‥‥っ』


‥‥ここは


重いまぶたを開けるとそこは
見覚えのない白い天井


全体を見ようと力を入れるが
うまく体が動かない


でも‥‥痛みはない


どうなってるんだろうか


というか私‥‥


「目が覚めた？」


思考を巡らせようとすると
家入さんが顔を覗かせる


家入さん‥‥


ってことは治療のおかげで痛みがないのか


家入「声、聞こえる？」


『‥聞こえます』


家入「これ何本に見える？」


『‥‥3』


家入「視覚、聴覚は正常と‥‥
気を失う前の記憶は？」


『‥‥屋上ごと真人をふっ飛ばしました』


家入「大丈夫そうね」


家入さんは私が正常かどうか確認するだけで
真人との事は特に深くは突っ込んでこなかった


だが


『‥‥まひ‥‥呪霊は？』


真人のことが気になり自分から突っ込んだ


家入「‥‥逃げたってさ」


『‥‥そう、ですか』


‥‥


薄々わかってはいたが
やっぱり‥‥駄目だったか


っ‥‥


『一人じゃ‥‥なんもできんか』


弱いことも


一人で勝てないことも
わかっていたはずなのにな‥‥


【ぺちっ】


『いって！』


家入「何言ってんの」


不意に額を指で弾かれ
地味な痛みに額を抑える


家入「相手は特級レベルの呪霊でしょ？


五条との条件で4級から進級できないとはいえ
呪術師になって
3ヶ月も経ってないことを考えたら


あそこまで耐えて追い詰めたのは大金星


五条との条件がなければ
推薦は間違いない活躍ぶりだよ」


だから出来なかったとか言うんじゃない
といつになく真剣な家入さんに目頭が熱くなる


その言葉に胸のモヤが
スッと少しだが晴れる感じがした


家入「‥ふふっ」


『？』


家入「いや、ただの思い出し笑いよ」


『思い出し笑い‥‥ですか？』


「聞きたい？」っとニヤッとしたなんとも
不敵な笑みを浮かべる家入さん


そして私が頼んでもいないのに話し始めた


ノリノリやん


家入「いやーね‥‥うん
あんな必死な五条は見たことないからさ」


『ぇ』









【硝子！！硝子！！！】









【はいはい、そんな大声
出さなくったってきこえ‥‥どうしたのよ】









【いいから！！早く診てくれ！！！！】









家入「あの男があんなに
取り乱すことなんて早々ないからね」


『‥‥』


「随分と入れ込んでるみたい」と
家入さんはくすくす笑った


‥‥


そっか


五条さんが運んでくれていたのか


‥‥


ちょっとその必死な姿見たかったかも


なんて

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