【呪術廻戦】 だからお前は推しじゃないんだよ！！ 【五条悟】

推し72 ページ26

‥‥暇だ


部屋の中にはテレビもない


ゲームもない


あるのはソファー、テーブル
そして難しそうな本の数々


テレビすらないとは‥‥


恐らく対談とか上の人間を
招くときに使われる部屋なのだろう


これなら五条悟の部屋でも良くないか？


というかそっちの方がいいんだが


マリカとかあるし


あとスマブラ


『‥‥なんで団体戦見れないんですか？
生放送とかそういうのはないんですか？』


七海「あるわけないでしょう」


ナナミンは新聞を読みながら
そっけなくそう返す


ちぇっ‥‥


せめてみんなの活躍見たかったのに‥‥


というかアニメで教職員皆で
モニタリングしてたよね？？？


え？私見れないの？


私の可愛い一年二年ちゃん見れんの？？


『‥‥』


七海「‥‥」


そしてこの気まずさよ


会話がねぇ


話題がねぇ


こんなことある？


推しと一緒の空間で辛いことって？


ありえんくない？？


『‥‥』


‥‥こんなに暇なら"進めたい"んだけど


室内じゃできないしなぁ‥‥


‥‥


ソシャゲだな(オタク)


そういやイベント今日からだったな(オタク)


推しイベじゃないけど報酬美味いし
この際今日一日やりこんでやる(オタク)


そう思いスマホを見ると
バッテリーがなんと18%


‥‥充電し忘れたみたい


あは‥はは


『詰み』


もう寝るしかなくない？


ないよね？


七海「‥‥貴女は」


『！』


ずっと新聞を読んでいたナナミンが口を開き
思わずバッと顔を上げナナミンの方を見る


七海「貴女は何故
呪術師になろうと思ったのです？」


『何故？生きるため』


即答で答えるとまた沈黙の間が入る


なので続けて話を繋げる


『まぁ今となっては
それ以外にもあるんですけど‥‥

あのツギハギ野郎を
祓うのが最大の目標ですね』


アイツだけは祓わないと


でないと


きっと許してくれない


それどころか墓参りさえ行けない


そう思うと自然と手に力が入る


七海「怒りばかりに囚われてはいけませんよ」


『！』


七海「近くのものが見えなくなると
ろくな事になりませんからね

とにかく今はゆっくり休息を取ること

たまには何も考えなくて
いい時間がってもいいでしょう」


そう言われ胸にかかっていた圧が
すぅっと消えた気がした


‥‥ナナミン


やっぱり推しだわ‥‥


私はナナミンの言葉どうり
のんびり何も考えないことにし


後ろに並ぶ本を適当に読み漁ることにした

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