【過去編】白ひげと対面 <5> ページ5
「で、お前は何が欲しいんだ？」
『んー………』
「ねぇのか」
『…うん』
「海賊のくせに欲がねェな」
欲しいもんは大体お金と暴力で手に入るし、それでも入らないものはもう沢山持ってるから満足なんだよな…
『……あ、じゃあさ！』
『もし、私たちがラフテルに行って、目的を達成して、解散！ってなったとして、』
そしたら皆んな、それぞれ行きたいところへ行って、やりたいことをするだろう。
だって誰よりも自由な人達だから。
『どうせ、私は皆んなのところを転々として、皆んなに会うためにずっと海を旅するだろ？』
「あぁ」
『でも、1人で航海してると、ロジャーの海賊団の一員として騒ぎながら月を見た夜を思い出すんだ』
「そうだなァ」
『それで、私はきっと、泣きたくなる』
でも私も、シャンクスも、バギーも。
海賊しか知らない。海以外を知る気もない。
『だからさ、その夜だけは、泣いてる私を慰めてよ。私が会いに行くからさ』
「……あァ」
白ひげは私を指で優しく人なでして目を細めた。
…それ、ホントに恥ずかしい！！！
なんかこう、変に丁寧というか、割れ物に触るように対応されている感じがゾワゾウする！！
『、あのさ』
「あ？」
『そんな赤ちゃんあやすみたいな顔しないでくんない？？？別に今泣きそうなわけじゃねぇのよ』
そういうと白ひげは、一度目を大きく開き、ハァァァァァアと、それはそれは深いため息をついた。
「そういやお前、まだクソガキだったなァ…完全に忘れてた」
『ちょー失礼』
「事実だろうが」
『…子供扱いすんなよ』
「ヘェ……………言ったな？」
あれ、私なんか間違えた？？？
そう思った時にはもう遅い。自分のよりも何倍も大きな手に抱えられ、顔と顔との距離がグッと近づいた。
『だーめ』
だから、顔をフイと横に逸らした。
「……お、」
『お前、気づいてやってんだろ？』
あっち。
酒飲みながら、うちのオカンが全力でこっち見てんだよ。アサシンの如く殺意殺してこっち睨んでんだよ。
「…グラララ！！参ったなァ！」
『いや参ってんのこっちだわ。私、まだお前に死んでほしくねぇよ』
「言ってくれるな、俺がレイリーに負けるって？」
『負けるかどうかは知らねえけど、二度と会えなくはなるんじゃねぇの？？』
それは寂しいじゃんって。
そう言うとまたグラグラ笑って「なら気長に待つとするかァ」って言うから。
『……………え…どういうこと………？』
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無礼物(プロフ) - みいさん» ありがとうございます！嬉しいです〜！ただいま公開させていただきました！1話ずつのゆっくり更新ですが良ければご愛読ください〜！！ (4月27日 2時) (
レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです！続編の4を見たいんですがパスワード教えてもらえますか？ (4月26日 17時) (レス) id: 8f5dfff377 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - Rin'lanさん» ありがとうございます〜！！続きは修正中だから非公開にしてて、修正できたものから公開するようにしてます…！申し訳ないです。かなり遅いんですけどちまちま更新するので良ければ気長にお付き合いください！ (3月6日 5時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - 楽さん» ありがとうございます！！続きはあるんですけど手直し中でボロボロの状態なのでもう少しお時間頂きたいです…！すみません！楽さんのコメントでそのことをどこにも書いてないことに気づきました…！！書いておきます！本当にありがとうございます！ (3月6日 5時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - めっちゃ面白いです！…続きってどうやって見るんですか？ (3月4日 15時) (レス) id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無礼物 | 作成日時：2018年2月18日 22時
