ろくじゅうろくわ！【紅鶴】 ページ31
【ドフラミンゴ サイド】
腕の中で苦しそうに息をするAは、正直、死ぬほど可愛いが俺は長男なので心配が勝った。次男だったら耐えられなかっただろう。何がとは言わないが。
「島には着いたが、ホテルか…」
「貴様があまりにも愉快な格好をしているせいで目立っているだろう、離れて歩け」
「お前もな」
「……てめぇら、何してんだ？」
「！クロコダイル…！」
こんな島にクロコダイルが居るとは。
コイツがわざわざ何の利益もねぇ治安の悪いだけの国に来るってことは、国賓として御呼ばれしたんだろう。
となれば、さぞかし立派なホテルでも与えられてるに違いねェ。使えるな。
鷹の目もそう判断したらしく、奴に事の経緯を説明した。
……俺、まだ、きちんと聞かされて無かったんだけどな。
クロコダイルにはちゃんと説明すんのか、へぇ、ふぅん？
「これがあの女、ねぇ…」
「だからさっさとお前の部屋を教えろと言っている」
「ほぉ…俺の部屋で良いのか…？」
「お前にAを任せるって意味じゃねェぞ？？」
「部屋を使うだけだ。俺が見る」
「俺も行く」
「「来るな」」
・
クロコダイルのホテルへAを運び、靴を脱がせてベッドに寝させたり、額に氷水を置いたりして俺たちは世話を焼きまくった。
その最中、俺は気づいてしまった。
Aって、めっちゃ可愛い。
あんなに勝気で愉快な女がこうも保護欲を駆り立てる小動物になるとか引き出し多すぎねぇ？？
さすが俺が気に入っただけある。
・
・
「という成り行きで今に至った」
『なっ、かよ…だな…』
「は？」
この話を聞いてわかるのは2人の俺への当たりの強さだけだと思うんだが、Aは感じ取れなかったらしい。
何をどう解釈すれば仲良しに感じるのか、そのお粗末な思考回路すら俺は愛せるぜ。
『……ハァ、っなぁ…』
「ん？どうした？」
『…ぁんま、見んな…………ハズ、い…♡』
本当にそう思っているのか分からない、揶揄うような口調と戯けたような笑顔でそう言った。この状況で。状態で。
「ｳﾞｧｯｯ………ｶﾜｲ…」
「…」
「ヘェ……随分と余裕じゃねぇか…」
『はぁ、余裕…に…見えんの…？ハッ…ギリ、ギ、だわッ…』
そして『バーカ』という冗談抜きで煽ってきてるとしか思えない言葉を最後にAは喋らなくなった。やっぱり、辛いのか。その姿も可愛いが。全部可愛いが。
「……………俺達をどうしたいんだこの女…」
それな。
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無礼物(プロフ) - なぎささん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてなによりです〜！続編の方は修正にまだ時間がかかりそうで、もう少しお時間いただきます…！申し訳ないです…！ (11月1日 18時) (
レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - trumpet423さん» ありがとうございます！！期待こたえれるようにがんばります！ (11月1日 18時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 始めまして！ とても面白いです！！つい、一気見しちゃいました。 良ければ続編を見たいのでパスワードを教えていただけませんか？ (10月21日 9時) (レス) id: 9e4df9710a (このIDを非表示/違反報告)
trumpet423(プロフ) - 続編が楽しみです！修正されていなくても読みたいぐらい！！ (9月28日 9時) (レス) id: d5ce9d2109 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - カイさん» ご愛読ありがとうございます！すみません、続編はまだ修正中ですのでもう暫くお待ちください…！更新速度がゆっくりで申し訳ないです…！ (9月16日 1時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無礼物 | 作成日時：2018年1月5日 0時
