【特別編】バギーと。 <4> ページ19
人様が苦しんでるの見てよくもまあそんな……特にシャンクス、お前だ。
二人を睨め付けたが効果はなかった。私は悲しいよ、2人がレイリーの腹黒さを立派に受け継いでて。
そして、今、シャンクスに背負われて船に戻るところ。
体はまだあんまり動かない。でも喋れる。良かった。
あー…レイリー、怒るだろうなぁ…こっっっわ
「っあぁぁ！！お宝ぁっ…！！」
「今更何言ってるんだ？」
バギーは、私のところに来たせいでくじを無くしたらしい。
…仕方ない。元を辿れば私のせいだし。
『……シャンクス。ちょっと下ろして』
【NO サイド】
シャンクスから下りたAはバギーに預けていたお金を取り、『少し待ってて』とおぼつかない足取りで店の方へ歩いて行った。
暫くして、彼女は両手に物を持って帰って来る。
『はい。シャンクスの』
喋れてはいるものの、いつもより口数が少ないA。そんな彼女を心配しながらも、渡された物を受け取るシャンクス。それは、ひとつの剣だった。
『適当に取ったからそんなに良いやつじゃないと思う…けど、今回みたいな時、無いよりましでしょ…？』
そう言ってシャンクスに微笑んだ。もう、自分のせいで沢山怪我をした彼へせめてもの贈り物。
「ありがとう！Aっ！！大好きだ！」
『ありがと。また守ってね？』
自然とそういった言葉を言う彼は、きっとこの頃から人間たらしとして出来上がってきていた。そして、普段はシャンクスにタラシだの何だの言っているAもこういうことをいう。
バギーからするとどっちもどっち、両方天然タラシだった。
それを見て、いつもバギーは舌打ちをするのだ。
ふと、思う。二人のやり取りを見て舌打ちをするようになったのはいつからだろう、と。
『バギー、はい』
そう言って、少し、申し訳なさそうに笑う。その手には、
短剣と宝石が。
『バギーは、切られないから、少し安心…でも一応。こっちは、まあ…ね？』
ヘラッと笑う彼女。その時蘇った、あの言葉。
“宝より大事な物“。
直ぐ近くにあった。
やっっすい小説でありそうな、“彼女の笑顔は、宝石より輝いている”なんて、クサイ台詞を思いつき、なんだか可笑しくなった。
「ありがとな。………俺も、大好き…だ…」
『！ふは、私も』
「めっっっずらしぃ〜！バギーがデレた！」
「うるせぇこんのッアホ！！！」
「アホじゃねーし！なぁ、なぁ、俺は！？」
「嫌いだわ！！！」
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無礼物(プロフ) - なぎささん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてなによりです〜！続編の方は修正にまだ時間がかかりそうで、もう少しお時間いただきます…！申し訳ないです…！ (11月1日 18時) (
レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - trumpet423さん» ありがとうございます！！期待こたえれるようにがんばります！ (11月1日 18時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - 始めまして！ とても面白いです！！つい、一気見しちゃいました。 良ければ続編を見たいのでパスワードを教えていただけませんか？ (10月21日 9時) (レス) id: 9e4df9710a (このIDを非表示/違反報告)
trumpet423(プロフ) - 続編が楽しみです！修正されていなくても読みたいぐらい！！ (9月28日 9時) (レス) id: d5ce9d2109 (このIDを非表示/違反報告)
無礼物(プロフ) - カイさん» ご愛読ありがとうございます！すみません、続編はまだ修正中ですのでもう暫くお待ちください…！更新速度がゆっくりで申し訳ないです…！ (9月16日 1時) (レス) id: 64341fbe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無礼物 | 作成日時：2018年1月5日 0時
