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、
A「ふ……」
俺の真剣な目から逃げた彼女の瞳。
俯いて、ああ、困らせたかなって思ったのに。
A「ふは、」
剛「え」
A「あはははははっ!」
剛「は?」
仰け反ってまで笑い出した彼女に、
状況が全くわからない俺。
え?え? ってパニクってる俺に、
一通り笑った彼女が涙を拭った。
A「あー!!笑った!お腹痛い!笑」
剛「ちょ、え、なんなの?」
A「ごめんごめん、ほんと、ごめん。笑」
剛「笑ってねぇで!!説明して?!」
まだクスクスと笑いの残る彼女はやっと笑い止んで
俺に向き直った。
A「あのね、私、啓司さんとは付き合ってないの。笑」
剛「………、は?別れたの?いつ?」
A「じゃなくて!最初から!誰とも付き合ってないの!笑」
剛「え……、でもさっき泣いて…」
A「ひどいドライアイでね」
剛「はぁ…?!でも、」
とにかく、何もかも意味がわからない。
A「啓司さんと付き合ってるって言ったら、引っ付いてきてたがんちゃんが私から離れてくれるだろうと思って。嘘、ついたの」
剛「うそ…?」
A「うん。嘘なの、啓司さんと付き合ってるっていうのは」
ガツーンっと殴りつけられたかのような衝撃。
A「あともう一つ。私、32じゃなくて、本当は24歳なの。ごめんなさい、嘘ついて」
剛「に、24?!え?年を詐欺ってたってこと?」
A「そういうことね」
あーやべ。
ますます訳わかんねぇや。
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雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 1.のここの台詞 『たかの… これ電話の途中で切れちゃったから台詞が途中になっているんですかね? (2022年3月2日 0時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 オープニングのここの部分 俺は周りに少し騒がれながらもに座っていた。 これ椅子が抜けてませんか? (2022年3月2日 0時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
lovekusu(プロフ) - ヤバい…デス…久しぶりにヤバい感じです。がんちゃん推しなので、更新待ってます!色々大変でしょうが、スフィンクスさん好きですよ。 (2017年2月21日 22時) (レス) id: 1a2f52ac65 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - すごくおもしろいですね!このお話にはまりました笑更新頑張ってください (2016年12月26日 14時) (レス) id: 81ef5a65e6 (このIDを非表示/違反報告)
りん - とってもおもしろいです!! 更新がんばって下さい!楽しみにしています! (2016年12月19日 23時) (携帯から) (レス) id: b12524bc32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スフィンクス | 作成日時:2016年12月18日 23時