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臣「てか、なんで無名のブランドなの?」
A「いやー、シンプルにいいブランド名が浮かばなくて。名前もないまま表舞台には出れないしね。とりあえず、自分の名前を書くようにしてたの」
啓「じゃあ一層の事自分の名前をブランド名にしちゃえばいいのにねぇ」
A「嫌よ〜、そんなの。今時自分の名前のブランド名なんて流行らないですよ」
運ばれて来たシャンパン片手に、
啓司さんの意見を見事にかわす。
シャンパンを持つ指からでさえ、色気を感じる。
人「俺は世に出るべきだと思うよ、Aちゃんの服。だってこんなにいい服デザインできる人なんて、早々いないよ?」
A「お褒めにいただき光栄です。良いブランド名が見つかったら、大々的に表に出させてもらいますので、その時はどうぞよろしく」
啓「ご贔屓にしちゃいますよ〜」
人「ご贔屓にしなくても一番にいただけるんじゃないですかぁ?このこのぉ」
啓「はははっ、やめろって。笑」
彼氏いるなら最初に言っといてくれよほんと。
啓司さん、自分の彼女が
自分の後輩に口説かれてたっていうのに、
なんともない顔して、ほんと大人だわ。
剛「てか、啓司さんの彼女だったんだね、オネーサン」
A「そ。がんちゃん」
少しして、彼女は
向こうでメンバーと盛り上がる啓司さんから離れた
バーカウンターでお酒を楽しんでいた。
A「彼オシャレだしね。一途でいい男よ?」
剛「嫌味?」
A「んーん、惚気。そう聞こえたらごめんなさいね。笑」
剛「嫌味だろ、絶対。笑」
顔に ” 嫌味です ” って書いてあんだよ。
剛「Aさんは、なんでデザイナーに?」
A「こっちの業界には入りたくて入ったわけじゃないの。ただフラフラしてたら引き抜かれた、みたいな」
剛「こっちの業界、とは?」
A「ファッション業界ね。元は…、うん、まぁブライダルの方にいたんだけど。いろいろ仕出かしてクビ切られたの」
ブライダル………。
剛「クビって、何やらかしたの?笑」
A「………、秘密」
どこに思いを馳せているのか、
懐かしむような瞳をするAさん。
剛「また秘密?」
A「世の中には知らない方がいいこともあるのよ」
悲しそうな、そんな横顔。
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雨 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 1.のここの台詞 『たかの… これ電話の途中で切れちゃったから台詞が途中になっているんですかね? (2022年3月2日 0時) (レス) @page2 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 オープニングのここの部分 俺は周りに少し騒がれながらもに座っていた。 これ椅子が抜けてませんか? (2022年3月2日 0時) (レス) @page1 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
lovekusu(プロフ) - ヤバい…デス…久しぶりにヤバい感じです。がんちゃん推しなので、更新待ってます!色々大変でしょうが、スフィンクスさん好きですよ。 (2017年2月21日 22時) (レス) id: 1a2f52ac65 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - すごくおもしろいですね!このお話にはまりました笑更新頑張ってください (2016年12月26日 14時) (レス) id: 81ef5a65e6 (このIDを非表示/違反報告)
りん - とってもおもしろいです!! 更新がんばって下さい!楽しみにしています! (2016年12月19日 23時) (携帯から) (レス) id: b12524bc32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スフィンクス | 作成日時:2016年12月18日 23時