王子様なんかに騙されない。 (ページ7)

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SEVEN ページ7

EXPGのインストラクターになって、

一ヶ月。

想像してたより全然

この仕事は岩田さんと関わらない。

心に小さな穴が空いた

今日もいつものバーに行く。

どこか心の奥で、

「岩田さんに会いたい」

って思ってた。

彼は芸能人だし、会えるわけ無いか。

…

「こんにちわ」

いつものようにお酒を飲もうとしたとき。

あの人の声が聞こえた。

○「岩田さん…？」

岩「そうだよ？」

○「なんでここに…？」

岩「Aに会いたかったから。」

○「へ？」

岩「なーーんてねっ、

俺ここの店好きだから。」

○「そうなんですか…」

芸能人だからかな。

岩田さんいると、他の男じゃ感じられないくらい

胸がドキドキする。

岩「あ、ねえねえ、

そーいえば、俺に敬語使わないでよ」

○「でも、岩田さんは年上だし…」

岩「いーのいーの。

あと、岩田さんじゃなくて、剛典ね。」

○「わかった」

岩「アハハッw」

○「なによ、」

岩「なんか面白いなーって」

○「はぁ！？面白くない！」

…

それから。

いつものようにまたバーに行く。

でも今日は会えなかった。

気づけば、無意識にスマホを取り出し、

"岩田剛典"

って調べるようになっていた。

剛典はツアー中らしい。

私の心の中で

「会いたい」

の気持ちが強くなっていった。