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NINETEEN ページ19

ボロボロと涙が溢れてくる。






男なのに。





なんて考えることができる程の余裕なんてない。





好きだったなぁ、









○「待ってよ、っ、」






いきなり背中に飛びついてきた、







岩「ちょ、」






○「どこにも行かないで」



そう言っているAはいつもより小さくて





震えてて




俺最低なヤツだな、





○「私もう何もいらないから、剛典は側にいてよ」






岩「これで俺達最後じゃないんだから」







俺は嘘をついた。







○「ほん、と?」








岩「うん、本当。」







○「よ、よかった、」







岩「もう遅いからさ、帰ろ?送ってくよ」








○「でも家に亜嵐が、」






岩「そっか、」





もう何も独り占めできなくなるんだ。






これで最後。





だからAを抱きしめた。







岩「これからもずっとAだけだから」






「亜嵐なんかに渡したくない」






○「剛典、ありがとう」






彼女からの笑みで





もうAには嘘がバレているのかもしれない







○「じゃあね」






そう言って微笑みながら







俺はただその後ろ姿しか眺めることはできなかった

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作者名:じゅり | 作成日時:2017年9月24日 13時

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