あなたの我儘を聞かせて (ページ4)

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『要件は何？』

「それ……」
シャンクスが指を指した方向には
Aの煙草があった

「まだやめてなかったのか」

『自由にさせてちょうだい
早く言ってくれないとウタが来るわ……』

突然シャンクスが立ち上がりAの後ろへ行き
後ろから抱きしめる

「…確かにウタは俺の娘だが実の子じゃない」

『だから安心しろと言いたいのね』

「Aに嫌われたら俺…」

『海賊が弱音吐いてダラしない
私の事が好きなのは等の昔から気づいているわ』

「なあぁ…俺と付き合ってくれよ」
ブルブルとAの肩に頭を埋めるシャンクス
その姿は完全に犬だ

『んんっもう、分かったから離れて
くすぐったいわ』

「〜っ！！！じゃあ……？」

『未成年に手を出してる事を自覚しなさい
いくらなんでもダラしないわ』

「やっぱりダメか…」

『別にいいわよ』

「そうだよな、、ダメにきま、、？！
もう1回言ってくれ！！」

『ふふふっ、ほら他に要件あるんでしょう？』

「いやっあるけど今は〜っ」

『襲う気ならみんな居ないとこにしてくれる？』

「な、何言ってんだまだ、手出さねぇよ！」

『出す気はあるみたいね』

「なっ…！！」
まんまとAの策略に引っかかったシャンクスは
悔しそうに屈む

「俺たち東の海のゴア王国フーシャ村に行くんだ
着いてこねぇか……？」

『最弱の海じゃない、でも……いいかもね？』

「…着いてきてくれるのか……？」

『ふふっほんとおかしな人ね
あなたから誘ったのに』

ぴょんぴょんと跳ねて喜ぶシャンクスを見て
Aは微笑んだ

「俺の命かけて守る」

『大丈夫よ、戦えるから』

「いや怪我なんて似合わねぇ
俺がAを守る」