あなたの我儘を聞かせて (ページ27)

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二人っきりページ27

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「やっと二人きりになれるな」

『もう、、』

空気を読んでか赤髪海賊団のクルーは
酒場の方へ向かって行った

喧嘩後初めての二人っきりでAは緊張していた

「どうだ、フーシャ村は」

『ルフィは面白くていい子で
村のみんなもいい人だわ』

「そうか…なあA」

『なぁに、シャンクス』

この言い草は何か大事な話をしようとしている
そう思ったAは真剣に頷く

シャンクスはAの手を強く握ると
意外な言葉を口にした

「ウタを音楽の島エレジアに連れていこうと思う」

『…ウタちゃんには』

「まだ言ってない」

『もしウタちゃんの歌が評価されて
エレジアに残る様に言われたらどうするつもり』

Aは全て見通していた

シャンクスは折角ウタは歌の才能があるから
海賊をやめて歌い手となって欲しい

自分の娘に怪我等させたくないその一心だろう

「……エレジアに残す
ウタは海賊より、、」

『バカじゃないの』

「は…？」

『私は海賊が危険だからならない訳じゃないわ
もう二度と処刑なんて見たくないから逃げてるの

反対にウタちゃんは海賊が、赤髪海賊団が大好きよ
無理やり置いていくなんてウタちゃんが傷つくだけ

置いていくかどうかは船長であるあなたが決めること
ちゃんとウタちゃんの意見も聞くのよ』

「あ、あぁ…よかったよAに聞いて」

『ま…私も子供だけれどねっ？』

ニヤリとAが微笑むとシャンクスは
赤髪の頭を擦り付けた

「A〜、大好きだ」

『へへっ、もう…くすぐったい』

「Aは絶対離れないでくれよ」

『どうして大好きなシャンクスの元を
離れなきゃ行けないのかしら』

「どこにいても絶対追いかけるからな」

『…ちょっと怖いかも？』