あなたの我儘を聞かせて (ページ17)

今日:15 hit、昨日:14 hit、合計:161,774 hit

手強い相手ページ17

・

ロジャー海賊団との航海をはっきり覚えていないAは
自室を片付けてからと言うもの海を眺めてばかりだった

「A〜、そんなに見てて飽きないか？」

『飽きないわ
すごいと思わない？懐かしく感じるの』

「ロジャー海賊団にいた頃…か」

『このスカーフね、ロジャーからの贈り物なの』

「船長から？！」
目を大きくかっぴらきAの肩をとっ掴む

『…離してくれる？』

「別にいいじゃねぇか、恋人だぜ？俺達」

『せめて2人きりの場所でお願いするわ
何も見せつけなくてもアナタ以外に着いていかない』

「Aが歳を重ねる事に綺麗になっていく度
俺はドンドン不安にかられちまうよ」

『あら？そんな不安だらけな女を好きになったのは
どこの誰かしら？』

「ふっ、お手上げだ」
手を上にあげるシャンクス

『海賊って案外弱いのね』

「あんまり舐めるんじゃねぇぞ？
守ってやんねぇからな」

『わたしは守られなくとも十分強いの
助けなんて不要だわ』

「A、それくらいにしてやれ」

『ふふっ…シャンクスったら私より子供っぽいの』

「なっ、、」

「お頭がいじけるぞ…」
ベックマンはシャンクスに聞かれまいと
Aに耳打ちをする

『いいのよ、いじけさせとけば
“大人”なんだから』

嘲笑いをしながらベックマンはシャンクスにも
耳打ちをした

「手強いぞAは」

「ふっ、そんなの昔から知っている」