あなたの我儘を聞かせて (ページ16)

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手のひらコロコロページ16

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「A！わたしと遊んで！！」

『ごめんなさいねウタちゃん。
部屋の片付けをしないと、いけないの』

「大丈夫だよ！！シャンクスの部屋も汚いし！」

『あら、それはいい事を聞いたわ、ねぇ？』

ほんの少しほんの少しの覇気だが
クルーからすれば恐ろしいものだった

潔癖症という訳ではないが散らかった部屋を見るのは
あまりいい気がしない

言わないと片付けない父の元で育ったからだろうか
反射的に整理整頓は得意になってしまった

Aは自分の部屋の片付けを進めていく

表上は父と自分の写真だが、裏を向けると
ロジャー海賊団との写真が乗ってある
写真立てやら思い出の品をみながら……

『ふっ、これがシャンクス？
今と全然変わってないわ』

「俺もその写真持ってるぞ、
変わってないって…大人びてるだろ今は！」

『確かに身長は変わったわね』

「あのなぁ…俺かしたらAも変わってねぇぞ」

『4歳と交際している26歳』

「うわあああ！やめろやめろ！」
言葉の綾でしかない言葉にかき乱されるシャンクス

「ウタの面倒見てもらって悪ぃな」

『本当よ、お詫びが欲しいわね』

「おー、お詫びか？
よし、なんでも言え！！」
シャンクスのいうお詫びは盗んだ宝だろうが
Aにとっては違った

『んーじゃあ、私と“夜、寝て”くれる？』

「なっ、、、、、」

『いつも父がいる時は一緒に寝ていたから
シャンクスとも、寝てみたいのダメだった…？』

「あ、ああもちろん、い、一緒に寝るか！」

「(よかった、いやそうだよな、、
まだ15歳のAが知っている訳が……)」

内心焦りに焦っているシャンクスだが
Aの手のひらで転がされているのはまだ知らない…