わたしたち結婚しました #2 (ページ3)

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IR「〔さ、詳しく話しなさい〕」

マネオンニに連れられメンバーが待つ日本での宿舎に行くと、マンネラインたちの歓迎もそこそこにアイリンオンニがわたしをソファーに座らせて目の前に仁王立ちをした。

ウギョルは何度も見たことがあるけれど、撮影裏はなんにも知らなくて。撮影がおわるまでは旦那さんと暮らさなければいけないと思い込んでいたのは勘違いだったみたい。今日から宿舎とウギョルハウスを行ったり来たりするそうだ。

ただ、ウギョルハウスから宿舎となるマンションまでがすごく近いということにびっくりしたけど。

「〔詳しく、って…なにを…？〕」

SG「〔ウギョルに決まってるでしょ！〕」

「〔…えへへ、まあ、それよりほら、わたしこの宿舎には初めて来たんだから案内とかしてほしいな？〕」

日本に来てから二日間のれんくんとの時間を思い出して思わずドキッとしながら話をそらそうとしたけど、メンバーたちには通用しなくて。

ウェンディオンニが案内なんてしなくても住んでたら慣れる！と一喝されちゃってそれからは根掘り葉掘り聞かれまくった。

「〔放送みてくれた？〕」

JY「〔もちろん見たくなかったけどオンニの勇姿は心に焼き付けておかないとだしみたよ、メンバーみんなでね〕」

「〔ふふ、ありがとうみんな〕」

YR「〔Aオンニが楽しそうに撮影してるのはなんとなく分かったよ？でも、ほら、〕」

末っ子のイェリが言葉をつまらせる。

きっとSNSでのアンチコメントを見てしまったのだろう。
男女が絡むときにより被害を受けやすいのは決まって女性のほうだ、といろんな場面で事務所から言われてきたしもちろん覚悟はしていたからわたしとしてはあまり気にしてないんだけどなぁ。

やっぱりメンバーたちは優しい。優しくて強くて、これからもずっと一緒にいたい人たちだ。

「〔わたしね、今すっごく楽しいんだよ？れんくんいい人だし、れんくんのメンバーたちもすごくいい人たちで…だから、みんなが心配してくれてるのはすごく伝わるし嬉しいんだけど、それよりも今が楽しいっていうこの気持ちを大切にしたいの。〕」

IR「〔も〜〜、そんなに幸せそうな顔されたらウギョル中止なんて言えないじゃない…〕」

「〔え、オンニまだそんな事言ってたの？〕」

あはは、と宿舎に6人の笑い声がひびく。
これからメンバーたちと、そしてれんくんと。幸せな日々を作っていけたらいいなと心から思った。