２５ ページ26
車内とは違ってソファーでAちゃんの隣に座ると少しだけ肩が触れ合っていた。
メンバーとか昔の彼女だったらこんなのなにも思わなかったのに、座っててもスタイルいいんだな、なんかいい匂いする、あわよくば番組が終わっても会いたい。
ぐるぐると考え、スタッフの目が盗めるのは今しかないと思って勇気を振り絞って取り出したスマホ。交換してもらえなかったらどうしようなんて思いは杞憂で、案外あっさりと連絡先の交換ができた。
本当はスマホを掲げて自慢して回りたい所だけど、我慢我慢。
「れんくん、これできる？」
そして今、夕飯を作る撮影。手際よくチゲの材料を切って火にかけているAちゃんの邪魔にならないようにカウンターに頬杖をついて眺めていると、乾燥わかめを差し出された。
受け取って裏面の説明をしっかり読む。なるほどわからん。
目黒「…教えて」
「じゃあザルとボウルを出してください！」
言われた通りにザルとボウルを取り出して封をあける。あとはここにわかめを入れて水に浸すだけらしい。なんだ、簡単じゃん。
わかめどれくらいだろう、これじゃ少ないよな。ん〜、もうちょい入れるか。
目黒「……………………Aちゃん……」
「うん？……わ、〔なにこれ〜〕！」
韓国語を混ぜつつあははっと楽しそうに笑うAちゃんと、明らかに量が多すぎるわかめを見て絶望する俺。…わかめってこんなに増えんの？能ある鷹は爪を隠すってやつ？(違う)
「ごめんね、わたしがちゃんと教えなかったから…ふふっ、」
目黒「もー、笑いすぎ！」
なんか俺も面白くなってきて二人で笑いあう。余ったわかめは明日使うね、とAちゃんは笑いすぎて溢れたらしい涙を拭った。
「れんくんと一緒だとたのしい」
目黒「そう？でも多分、俺のほうがもっと楽しいと思ってるよ」
じーっと目を見つめてそう言えば、Aちゃんは照れたようにぷいっと顔をそらした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1804人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リン(プロフ) - 凛子さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀ (2022年8月20日 18時) (
レス) id: e93f4c18aa (このIDを非表示/違反報告)
凛子(プロフ) - 18ページの남편 ですが、韓国だと敬称をつけるので남편님が正しいかと思います^ ^ウギョル好きで更新楽しみにしています〜頑張ってください^ ^ (2022年8月19日 18時) (レス) @page18 id: 27fb3368d0 (このIDを非表示/違反報告)
りかちゃま(プロフ) - ウギョル好きで良くみてたので、懐かしい〜って感じで面白いです👏👏素敵なお話ありがとうございます💜 (2022年8月9日 21時) (レス) @page21 id: 09587eedf4 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - こんな小説読みたくて見つけて嬉しいです！更新楽しみにしています。応援してます！ (2021年4月14日 15時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 続編はないんですか？終わりになってしまってるので。 (2020年12月17日 1時) (レス) id: b254dee173 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リン | 作成日時：2020年4月1日 15時
