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翌日、メンバーに見送られてマネオンニと宿舎を出る。わたしたちもついていく!!!とキャリーケースをころころ引っ張ってくるみんなを引き止める役目はマネオッパに押し付けてきた。
ソミ「ついにこの日が来たのね…今日Aは嫁に行っちゃうのね…」
「大袈裟だなぁ」
ソミ「A、考え直して。このまま引き返して宿舎戻ろう」
「考え直すのはオンニだよ!」
もう、とスマホに目を落とすと凄まじい数の通知。誰からの、なんて言わずもがなである。
とりあえず一人一人に行ってきますとだけ返して外の景色を眺める。韓国ともしばらくお別れかぁ。
カムバックのグッバイステージも終わったし、次こっちで仕事ができるのはいつなんだろう。日本ではどんな活動をするんだろう。
…旦那さんはどんな人なんだろう。あれから毎日ジャニーズ事務所の動画チャンネルをみているけれど皆目検討もつかず。
ぼーっとしていると車が停まって、オンニが車を降りる。あ、もう空港ついちゃったんだ。
オンニが開けてくれたドアから降りると、マスターさんたちが一斉にわたしにカメラを向ける。できるだけたくさんのマスターさんに目線をやってから歩き出すとファンの方たちもわたしを囲うように歩き出した。
PN(ファン)「ヌナ〜寂しいよ、行かないで」
「あ、浮気したら怒るからね〜?」
PN「Aオンニ!これあとで食べて!」
「わ〜ありがとう!」
搭乗口についてファンの波からやっと逃れたわたしとマネオンニがふぅ、とため息をつく。さっき頂いたお菓子をシェアしていると、そういえば、とオンニが口を開いた。
ソミ「これ、飛行機おりてからでいいから被ってってさ」
「キャップ?…あ、旦那さんのための目印かな」
ソミ「旦那さんなんて言わないで!?」
「だって名前知らないんだもん」
渡されたのはベロア生地の濃い赤のキャップ。きっと旦那さんはこれを探すんだ。ぱしゃりと写真に収める。あとでインスタにあげよう、流れるアナウンスを聞いてオンニと二人で飛行機に乗り込んだ。
待っててね、わたしの旦那さん。
______
マスター:アイドル一人につき一人は必ずいる強火ファン。どこにいってもバズーカのようなレンズをつけた一眼レフをもって出没。ありがたい供給者
カムバック:アルバムを出して活動すること。活動期間はだいたい一ヶ月前後。グッバイステージは期間中最後の活動。
…ところでお星様が赤くなっているのは見間違いですか?????
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リン(プロフ) - 凛子さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀ (2022年8月20日 18時) (レス) id: e93f4c18aa (このIDを非表示/違反報告)
凛子(プロフ) - 18ページの남편 ですが、韓国だと敬称をつけるので남편님が正しいかと思います^ ^ウギョル好きで更新楽しみにしています〜頑張ってください^ ^ (2022年8月19日 18時) (レス) @page18 id: 27fb3368d0 (このIDを非表示/違反報告)
りかちゃま(プロフ) - ウギョル好きで良くみてたので、懐かしい〜って感じで面白いです👏👏素敵なお話ありがとうございます💜 (2022年8月9日 21時) (レス) @page21 id: 09587eedf4 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - こんな小説読みたくて見つけて嬉しいです!更新楽しみにしています。応援してます! (2021年4月14日 15時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 続編はないんですか?終わりになってしまってるので。 (2020年12月17日 1時) (レス) id: b254dee173 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リン | 作成日時:2020年4月1日 15時