１３ ページ14
沈黙が続いた3秒後。メンバー全員の結婚んんんんんんんんんんん！？という叫び声がこだました楽屋。
目黒『ちょ、うるさいんだけど』
阿部『いやお前なんでそんな冷静なの！』
宮舘『結婚って、ご結婚おめでとうって、え、なになんの話？』
多種多様な疑問。うん、実は俺もよくわかってないんだよね。なんて呟きはすぐに消え去った。
目黒『とりあえず俺明日奥様迎えに行くから』
佐久間『いやいやいやいや順応力の高さ！！！』
岩本『何お前結婚すんの？！』
目黒『なんかそうらしいっすねぇ』
ふむふむ、と再度手紙を読み直しているとADさんが車の鍵を渡してきた。なるほどね、これで迎えに行けと。
向井『めめガチで結婚するん！？！！？』
目黒『いや、なんか…そういうバラエティーっていうか』
深澤『誰！？相手は誰！？！！今までそういうバラエティーなんてあった！？』
目黒『韓国でやってたやつらしいけど』
渡辺『じゃあこのカメラもそのなんか結婚みたいなやつのやつ！？』
目黒『そうみたいだね』
あわあわとしているメンバーを横目になんだか逆に冷静になってきた。こうやってサラッと始まる番組なんだな、なんて。
もしかしたらもう奥さんも今の俺と同じように赤い封筒を貰ってるのかもしれない。韓国と日本はそんなに時差がないはずだから、俺みたいに事前に知らされずに突然渡されたのかな。
…あれ、俺たしかSnowManのためと思ってこの仕事受けたんじゃなかったっけ。
いつの間にかずっとずっと未だ顔も名前も知らない相手のことを考え続けていた。この仮想結婚で実際に恋が実ったカップルっているのかな。どうなんだろう。
目黒『…俺、みんなのためにも結婚生活がんばるね』
もちろんみんなのため。俺の事は二の次でいい。でも何も知らない相手に対して期待を抱いているのも確かで。
…もし俺が本当に恋しちゃっても許してね。
この呟きはもしかしたらずっと俺の後ろにいるラウールには聞かれたかもしれない。でもなにも言わないで、めめ〜結婚しちゃうの？と寂しそうにバックハグする彼は間違いなくプロである。年下なのにさすがだなぁ。
ラウールに抱きしめられながら見たこともない高級そうな車のキーレスを見つめる。渡されたそれは、これからの生活を物語るように、少しだけ重く感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リン(プロフ) - 凛子さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀ (2022年8月20日 18時) (
レス) id: e93f4c18aa (このIDを非表示/違反報告)
凛子(プロフ) - 18ページの남편 ですが、韓国だと敬称をつけるので남편님が正しいかと思います^ ^ウギョル好きで更新楽しみにしています〜頑張ってください^ ^ (2022年8月19日 18時) (レス) @page18 id: 27fb3368d0 (このIDを非表示/違反報告)
りかちゃま(プロフ) - ウギョル好きで良くみてたので、懐かしい〜って感じで面白いです👏👏素敵なお話ありがとうございます💜 (2022年8月9日 21時) (レス) @page21 id: 09587eedf4 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - こんな小説読みたくて見つけて嬉しいです！更新楽しみにしています。応援してます！ (2021年4月14日 15時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 続編はないんですか？終わりになってしまってるので。 (2020年12月17日 1時) (レス) id: b254dee173 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リン | 作成日時：2020年4月1日 15時
