△41 復縁させろください ページ42
鬼の復活をもくろむ者がいた。
って、なんだそれ。
「戦ってたら、未完成の鬼におそわれて……
ごめん、俺がふがいないばっかりに」
炭治郎は悪くないよ、善逸の家まで連れ帰ってくれてありがとう。
あとはわたしに任せて。
二度と目が覚めなくてもおかしくない出血量だった。
一晩中、包帯に巻かれた手をにぎって祈った。
そのかいあってか、ピンピンとした状態で目を覚ましてくれた。
死にそうなほど安堵する。
「善逸」
「ずっと付きっきりにさせちゃったかな、ごめんね。もう夜おそいし、炭治郎か伊之助に送らせようか」
「善逸」
「うわ！何この包帯の山！全部俺の血！？コワッ！！手当て大変だったでしょ。はやく休んだほうがいいよ、Aちゃん」
「善逸、きいて」
やっと、口をとじてくれた。
わたしが何か言い出す前に、はやく部屋から追い出したいみたいだ。
「わたし、もう一度、善逸の恋人になりたい」
昨日今日傍にいて、自分がどうしたいのか、よくわかった。
こんなことがなければ言えない、自分ののろまさには呆れるけど、ゆるしてね。
「……A」
「善逸がすきですッ」
さえぎってやる。
どうせわたしに都合の悪い言い訳しかしないんでしょ。わかってるんだから。
何年きみと恋人やってたと思ってるの。
「すき、すきです、わたしは、善逸が、我妻善逸が」
言葉にしたら、逃げられないとわかっていた。
だけど善逸は、ふるりと首を横にふる。
「やっばり、俺みたいな男はやめといたほうがいい」
涙に濡れてくっきりとしたクマをなぞって、
「こんな思いするのを、この先ずっと繰り返したくないでしょ？」
と、困ったように笑う。
バカにすんな。
ひとの感情を踏みにじるのも大概にしてよ。
「傷だらけでもいい、
たまにしか会えない結婚生活でもいい、
墓もないのに墓参りするような嫁になってもいい……
そんなの覚悟のうえで、あんたが好きなの！」
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なーこ - ほんっとにこのお話大好きです！！定期的に読みたくなってまた読みに来ました！！！！最高です！！どの作品よりも好きです！こんな素晴らしい作品を作って下さりありがとうございます！！！ (2022年12月12日 20時) (
レス) @page47 id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
めがね - この作品何回読んでも何回もときめくから不思議だと思います。好きです (2022年10月18日 1時) (レス) @page47 id: cb7157b0f2 (このIDを非表示/違反報告)
クロイルカ - あっ、_:(´ཀ`」 ∠):ｸﾞﾊｯ (2022年8月25日 17時) (レス) @page47 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀｀*) - 元々、鬼滅の刃の作品はあまり、見ないけど、私が見てきたなかで、1番好きです！他の作品なども、頑張って下さい！ (2021年4月10日 15時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
Links - はーーーい！499を500にした(いちおー)女の子のLinksちゃんだお☆........すいませんふざけました。とってもいい話ですね！僕は感動しました。それで感動しまくって発狂してたら親に煩いと怒られました(笑)他の作品も楽しみにしています！ (2020年5月7日 0時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間宮 | 作成日時：2020年2月16日 19時
